目の前の電車に飛び乗ったら車両が激増した話

 

これは、一人のオタクの懺悔、いうならば反省文である。


軽く自己紹介させてもらうと、私は

社会は敵だらけでも素敵なことがあると信じていれば必ず僕らに会えるから

(Shake body / 超特急)

の歌詞を胸に、平日はアホほど残業をしまくり、弊社から巻き上げた残業代やボーナス等のお賃金をそのまま(株)スターダストプロモーションへと受け渡す仲介業務を担っている社会人オタクだ。
もはや私を媒介するのが無駄なので、弊社は私の給料を直でスタダの口座に振り込んでくれた方が早いのでは?と最近は思い始めている。

 

以前書いたブログ☞(目の前の電車に飛び乗ったら佐賀まで来ていた話 - 忘れじの光を胸に焼き付けて)で超特急に出会ったきっかけや、初乗車に至ったなりゆきは卒論並みの脅威の文字数で語り散らかしたが、現在もめ〜〜〜〜〜〜〜〜ちゃくちゃ元気に8号車をやっている。


時の流れというものは、実に恐ろしい。超特急の存在を知ったわずか2か月後にハマりたての勢いに任せて激長ブログを書き散らしたあの日から、コロナ禍を挟みつつ、約4年が経過しようとしている。
近況としては、彼らへの感情は全く衰えることを知らず、むしろ加速度的に胸の中の「大好き」が膨らみ続けており、このままでは身体が破裂しそうな勢いだ。念のため遺言をしたためておくと、もし私が破裂して死んだ場合、骨は粉末状にして恵比寿の街に散布してほしい。


私は割と本気で「この世界には超特急を好きな人間か、超特急を知らない人間しかいない」と信じている。そのため、オタクとしてのスタンスは、まだ超特急に気付いていない全人類〜〜!!!おいでおいでおいでおいでパンダ!!!というもので、とにかくすべての生命体に可及的速やかに超特急の魅力を認知してほしい。そして、一緒に連結して共に夢の東京ドームへ爆走する同士となってほしい。


基本的には全身全霊で「超特急のオタクって死ぬほど楽しい!!!」とTwitterで叫び散らかしてるし、なんか向こうでやたら陽気にお神輿担いでワッショイしてる奴いるな、楽しそうだしちょっくら覗いてみるか〜と思ってもらえたらなと思っている。
「超特急?ってなんか気になるかもw」などと一般人が出来心でツイートしたが最後、パブサで見つけ出してFF外から失礼し、あらゆる手を尽くしてこちら側に引き摺り込む覚悟である。冷静に文字にして読み返すと普通にめっちゃ怖いね。ごめん。


という感じで、根っからの浮かれポンチオタクなので、私は大体の事象はポジティブに捉えられる人間という自負があった。2022年4月23日までは。

 

この日は超特急にとって記念すべきデビュー10周年の全国ホールツアー「Progress」の初日で、私はその日の朝、おそらく世界一浮かれているオタクだった。
 

額のド真ん中の、仏像でいうところの白毫(びゃくごう)の位置に死ぬほど目立つクソデカニキビが爆誕したにもかかわらず、それを気にも留めないほど最高の気分で、まぁ超特急のライブは肌のターンオーバーを早める効果あるし🎵今日の終演後には治ってるっしょ🎵と鼻歌混じりで大量の赤ペンラと共に家を出た。


開演前には連番と合流して大好物のカレーを食べながら、セトリどんなかな?!?Boosterやるよね!?!衣装はどんな感じだろね!!!と妄想をワクワク語り合った。
いざ公演が始まれば、超特急によく似た5人組の謎のうさぎ集団「ぴょん特急」がいきなり会場を占拠し、ピンクのもこもこウサちゃん達がキュートににんじんを握りしめながら「ぼくたちは、ぴょん特急だぴょん♡」と宣言する可愛さに脳が全て溶けたりと、めくるめく熱狂の時間を過ごした。


だから、MCでリーダーのリョウガさんが「超特急から、大事なお知らせがございます」と口火を切った時、今までの夢のような時間に幕を下ろすような、おふざけじゃないと突きつけるような声音に、頭から冷水を浴びせられたような気持ちになった。


張り詰めた表情で客席にまっすぐ視線を向ける5人を見た時、私の脳内に脊髄反射的に浮かんだのが「解散」の2文字だったからだ。それほどに、張り詰めた空気だった。


結論から言うと、超特急が発表したのは解散ではなかった。デビュー10年目にして、夢の東京ドームにもっと近づくために行うという、新メンバー募集オーディション「超特急募」の開催決定だった。


端的に言って、私は、絶望した。


声出し禁止の公演だったけど、会場は大絶叫に包まれたし、目の前の女の子が崩れ落ちるように椅子に座り込んだのが見えた。啜り泣くような声もあちこちから聞こえた。目の前の景色から色が消えた。


解散でなかったことに安堵する気持ちはもちろんあれど、ショックすぎて、声も涙も出なくて、ああ、私は超特急のファンをやめることになるのだな、と他に何も考えられない痺れた頭で、半ば他人事のように思った。


正直、その後のライブのことは全く記憶にない。気づけばオタクたちと居酒屋にいた。
当たり前だけど、超特急募の話でもちきりで、みんな「いや〜〜………マジか」と繰り返しつつ、やばい!びっくりしすぎて超お腹すいたんだけど!と肉や揚げ物をたくさん頼んでいた。

私はその時、喉と肺いっぱいまで砂が詰まったような息苦しさでうまく呼吸もできなくて、「何食べたい?」と聞かれた時も、何も喉を通る気がせず、黙って首を振った。
「…大丈夫?」と心配そうに気遣ってくれる優しさに心苦しさを感じつつ、本音を言うと水も無理だなと思ったけど、何も頼まないわけにもいかないのでちっこいグラスに入ったロックの梅酒だけ頼んだ。周囲の賑やかな会話をぼーっと聞きながら、黙りこくったままちびちび喉に流し込んでいたら、ある瞬間からプツッと堰を切ったように涙が止まらなくなった。


成人してから、人前で、嗚咽が止まらなくなるまで激しく泣きじゃくったことは、後にも先にもこの時しかない。涙ポロリ…とかではなく、大の大人が、マジでガチの大号泣をカマした。「千と千尋の神隠し」でハクからおにぎりを差し出されたときの千尋の5倍くらい激しく泣いた。ヤバすぎ。あの時のオタクたち、迷惑かけて本当にごめんね。


私がこんなにも「超特急募」に激しい拒否感を示していたのは、理由がある。


まず、女子ドルのようにいわゆる「◯期生」という形で卒業や加入を繰り返す形態のアイドルグループを好きになったことが一度もなく、自分の中に「新メンバーが加わる」という概念を受け入れる土台が存在しなかったことも、おそらく前提としてある。


しかし、明確な理由は、かつて大好きだったグループが、結成してから長い年月を積み上げたタイミングで、なんの前触れもなく新メンバーを複数人加えたことがあまりに辛すぎて、そのグループを降りた経験があるからだ。
別に大好きな人が脱退するわけでもないし、新メンバーが加わるだけで現メンバーは1人も減らないと頭ではわかっていたのに、「今のメンバーだけでは力不足で夢を叶えられない」と残酷な現実を突きつけられたようで、本当に身体がちぎれるくらい悔しかった。


あなたたちはこんなにも最高で、最強なのに。私は今のメンバーが心の底から大好きで、必ずこのまま夢を叶えられると信じていたのに。なんでオリジナルメンバーだけではダメだと思ったんだろう。もっとファンが多ければ、こんな選択を彼らはせずに済んだのかな。新メンバーが入ったら今みたいな唯一無二のあたたかい雰囲気はもうなくなっちゃうのかな。てか新しく入る代わりに誰かが抜けてしまったりするんじゃないか……と当時は感情がぐっっちゃぐちゃで、本人たちも事務所も何もかもが信じられなくなり、心がバラバラに砕けて、絶望から立ち直れぬまま逃げるように離れてしまった。


居酒屋で同じテーブルを囲んでいたのが、ずっと前から超特急が好きなハチコで、私より長く超特急のことを見てきて、思うところもいっぱいあるはずにも関わらず、特に動じることなく「超特急募」を受け止めているように見えたことも、気持ちの落ち込みに拍車をかけた。
私はユースケくんが活動休止を発表した翌月の2019年7月に超特急を知って、5人体制のライブしか乗車したことないド新規なのに、こんなにもショックを受けてるのって一体なんなんだ…?とも本気で思った。


想像以上の己の弱さに打ちのめされつつ、過去の経験がトラウマすぎた私は、「超特急をこのままずっと好きでいたい、降りたくない」「5人じゃなくなるなんて絶対に嫌だ」と人目も憚らずに泣いた。そろそろ泣きやめよ自分、と思っても勝手に嗚咽が喉を突き上げてくるし、涙も止まらないしで、なんだか本当に情けなかった。トイザらスの床上で、身を投げ出して暴れる子どもといい勝負できるレベルの駄々こねだった。もし全日本駄々こね選手権があったら、関東代表くらいまでは食い込めたと思う。


そんなグラス握りしめ号泣妖怪と化していた私に先輩ハチコたちが口々にかけてくれた言葉を、私は生涯忘れないと思う。


「つなちゃんからしたら、初めて出会った時には今の体制だったから、もう"超特急"っていう概念が5人なわけじゃん。そりゃあそれが崩れる初の体制変更は衝撃も大きいし死ぬほど辛いでしょ、気が済むまで泣きな〜!」


「私は7人から6人になるのも5人になるのも経験してるから、正直減るんじゃなくて増えるなら、究極推しがいればもう何人グループになってもいいかな〜って感じなんだよね。でも1回目の時はマッッジで死ぬほど辛かったよ!!!わかる!!!」


「でも一個だけ確実に言えるのはね、超特急は大丈夫だよ。絶対に。」


特に、最後の言葉には殴られた。


私は本当〜〜〜〜に辛すぎてマイナスな発想しかできなくて、10年間彼らが誇りを持って積み上げてきた歌やダンス、超特急らしい全力のパフォーマンスに今更ついてこれる実力がある逸材がいるなんて到底思えなかったし、マジで超くだらないこと(ex.膝裏神社)にも全力で盛り上がれるなかよぴ10年選手集団に今から飛び込んできて馴染める人間がいるかよ……と深く深く絶望していた。

でも、体制変更を何度も乗り越えてきた歴戦の8号車たちは、超特急への揺るがぬ信頼を持っていた。なんて強いんだろう、と思った。これが愛だと思った。


その日は結局、涙腺が完全に壊れた激ヤバオタク(私)を励まし続ける先輩ハチコの会という謎の飲み会になり、大号泣して迷惑をかけまくったにも関わらず、「何も食べてない奴が金を出すな!」と脅迫され、最後まで本当に彼女たちはかっこよかった。
「あ〜〜〜マジで横浜流星、超特急に入ってくんないかな〜〜〜」と口々に言いながら元気に解散していく背中を見つめながら、私は地獄の奥底まで沈み込んでいた気持ちから、ぐんと力強く、引き上げられたのを感じた。


そして、超特急が10年間走り続けてきたのは、彼ら自身の意志の強さはもちろんのこと、「超特急なら絶対に大丈夫」と彼らの可能性を心の底から信じ、共に走り続けたいと願うファンが、過去のどんなタイミングにも、彼らのそばにその時その瞬間にいたからなんだな、と痛感した。


超特急はやさしい人たちだから、「古株とか新規なんて関係ないよ、超特急を好きになってくれたみんなが大切だからね」といった趣旨のことをよく言ってくれる。でも私は、絶対にそんなことはない、と新規の立場だからこそ、強く思っている。
だって、昔からフリーライブで足を止めたり、CDを手に取ったり、ライブに足を運んだり、ペンラを握ってきた一人一人がいなかったら、私はきっと超特急に出会えていない。これまでの複数回の体制変更で、かつての私のように、そのグループを信じられずに離れる人が大半だったら、継続して走り続けることなんて絶対できない。だから私は、それぞれの時代に超特急を愛してきた人たちに、何度お礼を言っても言い足りない。


食事も喉を通らないほどに絶望しきっていたのが嘘のように、家に着く頃には私も、今回の超特急の決断に対して、少しでも追い風を送れる存在でありたい、と思っていた。

トラウマは根深かったし、正直オーディションをやること自体は嫌で嫌でしょうがなかったけど、今回ばかりは、目を逸らさず、逃げず、未来を信じてみたいと思った。


Progressの公演のMCや、各所のWEB記事や雑誌など、あらゆる媒体で、なぜその選択をしたかを彼ら自身が真摯に言葉にし続けてくれたことも、私が受け入れられた理由だと思う。
心を砕いて言葉を尽くしてくれた超特急には、感謝の念が堪えない。なかでも、このナタリーさんの記事の言葉たち☞(超特急「クレッシェンド」インタビュー|だんだん強く、広がり続けるために 駆け抜けた10年を抱きしめ示す、超特急の進化の証明 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー)には救われた。


この記事は、最高で最強の4人が連結してくれた今になって読み返してみると、超特急募について彼らが語っていたことが全て願い通りに回収されているようで、奇跡のようだと思った。


新体制の8月8日を迎えるまで、オーディション結果は該当者なしで5人のままだったらいいのにな、と思ってしまうことも、正直何度もあった。
それなのに、吐きそうになりながら迎えた8号車の日の東京ガーデンシアターで、初めての9人の「gr8est journey」のステージが終わった瞬間、胸いっぱいに満ちた感情は、「あ、超特急、絶対ドームに行くな。」という確信だった。


それまでの不安やモヤモヤなんて、2人のピッタリ重なった歌声に、ダンスに、そして何よりも多幸感に満ちた9人のまぶしい表情によって吹き飛ばされていて、私は初乗車の時と同じくらい、心を揺さぶられていた。どこまでも高みを目指す者だけが共有できる熱さに胸が熱くなったし、「未来」が見えた。このグループならどこまでも行ける、と思った。


私は超特急が、たまらなく好きだ。

たとえメンバーが減っても、コロナ禍でライブができなくなっても、どんな困難の時も、顔を上げて前を見て走り続けようとする姿勢が好きだ。腐らず諦めず、天に向かって手を伸ばし続ける貪欲さが好きだ。


私は超特急に出会うまでずっと、ステージに立つ人は、傷を全部コンシーラーで完璧に隠して、神様みたいにまぶしいきらきらの羽と宝石をつけて、天上から手を差し出して「幸せにしてあげるから現実は全部忘れて、さぁおいで」とにっこり笑って、明るく綺麗な夢を見させる仕事だと信じていた。


でも超特急は、いつだって等身大の一人の人間として「現実は辛いし思い通りにいかないことばっかだよ、それでも諦めたくないから、君と一緒に進みたいんだ」とありのままの傷だらけの手を差し出してくる。同じ目線の高さでこちらを何度も振り返りながら、歩幅を合わせて、時にはペースを落としながら、誰1人置いていかずに一緒に並走しようと心を砕いてくれる。

自分たちだけの道を探し、他の誰とも違う、唯一無二の戦い方を貫いている。その歌に、パフォーマンスに、私は何度も何度も人生を鼓舞されてきた。


話は少し変わるが、私には、決して忘れられない言葉がある。

活動休止が続いていたユースケくんの脱退が決定し、5人体制になることが発表された直後のファンクラブツアーの東京公演。2020年の2月、コロナウイルスの脅威が間近に迫る中での、最後の声出しライブだった。


私が入った日の最後の挨拶で、ユーキさんは、目を真っ赤にして、声を震わせて、「超特急はかっこよく魅せるようなグループじゃないかもしれない、これから先に何が起きるか自分でもわからない、でもこれが超特急のリアルなんです、超特急はリアル人生を生きているんです」と叫んだ。

「だから僕たちは、みんなの人生も笑顔にします」

「もう、後悔したくないんだよ!」
涙声で続けた言葉は、もはや絶叫だった。


ここまで泥臭くて、諦めが悪くて、眩しい人たちがいるのかと、ひたすらに衝撃を受けた。たった一度の「人生」を賭けてステージに立っていることを本人の肉声で目の当たりにして、圧倒された。あの日からずっと、この言葉を叫んだ時のユーキさんの眼光の鋭さが、ずっと私の脳裏に焼きついている。汗びっしょりの顔で客席の一人ひとりを見回すように見つめながら宣言した姿に、覚悟を感じた。

 


「リアル人生」を生きる超特急は、新メンバーオーディションを経て、2023年の8月8日に4人のメンバーを加え、9人グループになった。


超特急募が発表されたときは体中の毛穴から水分全部出るくらいの勢いで大号泣カマしてたくせに、私は新体制への拒否反応は、清々しいほどに一切なかった。


むしろ4人のことがびっくりするくらい愛おしくて、どうしてつい数時間前まで存在すら知らなかった人たちのことをこんなにも大切に思えるんだろう??と逆に自分でも驚いた。数ヶ月前の私が見たら自分自身と思えなかったかもしれない。あまりのチョロさに、なんならちょっと引いた。


なんでこんなにも愛おしいんかな、と割と真剣に考えてみたけど、だって「超特急」だから、しか理由がなかった。私が心の底から愛するグループに入りたいと人生をかけて挑んで、そして人生をかけて5人が選び抜いた人たちだから、たまらなく大切だし、大好きだと思えた。

あれから9か月、一人ひとりの内面を知る機会はぐんと増えたけど、知れば知るほど4人とも愛おしすぎてお話にならない。超特急になってくれてありがとう、と全員の耳にタコが5億匹できるくらい、何度でも何度でも伝え続けたい。


ここまであちこちに話が飛びながらもつらつらと書き連ねてきた文章は、あの日、超特急を信じきれなくて大号泣して大迷惑をかけまくってしまった各位への懺悔と反省文だ。


9人になった超特急に、これから先どんな未来が待っているかはもちろん誰にもわからない。作られた物語ではなく、等身大の「リアル人生」を生きる彼らには、想像もつかないような、びっくりするような困難が次々に巻き起こるかもしれない。それでも、次の時の私は、未来の不安に動じることなく、彼らを心から信じてどんと構えて肉や揚げ物をもぎゅもぎゅ食べ、お酒を飲めるオタクになってるんじゃないかなと思う。


だって超特急なら、絶対大丈夫だから。

目の前の電車に飛び乗ったら佐賀まで来ていた話

 

これは、1人のアイドルオタクの実話である。
深夜、目の前に突然現れた電車に飛び乗ったら、気づけば佐賀にいた。ちなみに九州在住ではない。ゴリゴリの都内在住である。

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軽く自己紹介させてもらうと、私は世界中のつらみとしんどみを煮詰めて生成した鬱イベント・就活&卒論を自担の顔のよさだけで乗り切り、晴れて令和元年に入社した新入社員のジャニオタだ。


もろもろの研修を終え、6月に配属されて本格的に社会人として歩みだした訳だが、毎日が慣れないことの連続で、本当〜〜〜に精神の疲弊がすごかった。希望通りの配属で先輩方も軒並み仏のように優しいにも関わらず、

「エッ…これから先40年くらい毎日労働すんのか…ヤバ…」

と揺るぎない真実に少し引いてしまったこともあり、なんかもうとにかく疲れていた。「僕はジャニーズJr.!」と自己暗示をかけ、自分はHey!Say!JUMPの八乙女光くんにあこがれ、いつかJUMP兄さんのバックにつける日を夢見て毎日ガムシャラにレッスンに通っているダンス未経験で身長159cm(本人は160cmと言い張る)14歳のフレッシュJr.だと思っていないと、やってられなかった。


疲れた人間が手を出すものは酒と、太古の昔から相場は決まっている。例に漏れず、私もドンキで購入したカルーアの大瓶をわずかな牛乳で割り、ハチャメチャに濃いカルーアミルクを夜な夜な飲むという暴挙に出ていた。


「あの日」は金曜だったこともあり、翌日の心配をしなくてもよかったので私は撮り溜めた番組を一時停止し、自担のほくろの数をひたすら数えるという有意義な時間を過ごしながらアホほど酒を飲んでいて、気づけばリビングのテーブルにつっぷして爆睡をキメていた。ここまで書いている自分でも思うけどダメ人間すぎて引く。
みなさま、職場に新人がいたらだいたい帰宅後はこんな感じだと思うので優しくしてあげてください。


その夜、私は夢を見た。
今まで見たことのないハチャメチャに顔のいい男の子が2人登場したが、とにかく謎の世界観だった。片方はぴちぴちつやつやのお肌を見る限りどう見ても20代だったが、わかりやすいつけひげをつけ、シルクハットをかぶって怪しげなマジシャンのような様相を呈していた。もう片方も吉沢亮さんによく似た本当に綺麗な男の子だったが、あやつり人形(?)の格好をしていて、先ほどの謎マジシャンに操られる人形という設定で超音波みたいな死ぬほど高い声で喋り続けていた。


酒で頭がぐらぐらしていたこともあり、訳がわからなかった。なにもわからなかったが、とにかく顔がいいことだけはわかった。よくよく見ると、2人の下には名前のようなものが出ている。なんと便利なシステムの夢なんだろう、少クラかよ、などとジャニオタ感満載の感想を抱きながら見ると、漢字三文字が目に入った。


超特急。


KPOPのグループか、と反射的に思うと同時に、衝撃を受けた。


日本語うっっっっま!!!!!


私は父親の仕事の都合で海外に暮らしていたことがあり、言葉の通じない異国で過ごす辛さは身にしみて知っている。仕事とはいえこんな訳の分からない格好をさせられ、異国の言葉で甲高い声で喋らされて…と、彼らの健気さに心を打たれ、なぜかちょっと泣いた。顔の良さで動揺していたのかもしれない。まぁ90%以上は酒のせい。


頬を涙が伝うあたりから、泥酔した私もさすがにこれは夢でないと気づいた。時刻は深夜2時を回っており、テレビは深夜番組を放送していた。私はテレビをつけっぱで寝てしまい、夢うつつのまま寝起きにこの映像をたまたま目にしたのだった。顔のいい人形&チョビヒゲの男の子ふたりのコーナーはあっという間に終わり、次のプログラムを映し出していた。


私はDDを自覚しているが、ジャニーズ以外の男性アイドルの界隈には全く手を出したことがない。ジャニーズのグループであれば、東で番協があると聞けば足を運び、西で舞台をやると聞けば新幹線に乗り、北でライブがあると聞けば飛行機に乗り、南はちょっと思いつかなかったが、とにかくガッツたっぷりに追いかけてきた。人生の半分以上はジャニオタなので、他界隈への興味はゼロに等しい。


そんな私が軽率に携帯で「超特急」と調べてしまったのは、国境を越えてまで追いかける気はさらさらなかったからだ。軽くグループについて調べ、さっきのメンバーの名前だけ確認して素敵な顔を拝ませてくれてありがとね、日本でも頑張ってね、と心の中でエールを送ってさっさと寝るつもりだったのだ。時刻は3時をとうに過ぎ、ハチャメチャに眠かった。


「超特急」の検索でその時真っ先に出てきたのは、YouTubeにアップされたMVだった。単純な興味から、私はあくびを嚙み殺し、歯磨きをしながら適当にその曲の再生ボタンをタップした。


度肝を抜かれた。
冒頭はなぜか歌ではなく、寸劇から始まった。


「ねぇねぇ、超特急って知ってる?」


犯罪者のように目元を隠された女の子が会話している。
なんかすごい攻めたMVだな。


「あ〜〜〜、確か韓流の人たちでしょ?」


横で、それを聞いていたメンバーがコケッ、とこける。


え?


「なんかぁ、超【ピー】(※規制音)のバッタモンみたいな人たちでしょ?」


ギャハハ、と笑い出す女の子たち。


え?


呆然としてる間にイントロが流れ、曲が始まった。
とてつもない曲だった。
息つく暇もなく、とにかくアップテンポで、すべてを巻き込んでぐんぐん上昇していくようなパワーと疾走感。


何に驚いたって、超特急は日本人だった。

日本語うまいの当たり前だった。母国語だった。

「モノホン」なんかなんなくて結構
そもそも誰が決めたんだReal or Fake?
信じたやつだけ 飛び乗れGet On
線路は続くよ? しゅっぽっぽ ぽー

名前の響きからKPOPだと信じきっていたこの時の私のように、韓流グループと混同されがちな自分たちは"バッタマン(=バッタモン)"だと言い放ち、それでも「モノホンなんかなんなくて結構」「信じたやつだけ飛び乗れGet On」と強気に畳み掛ける歌詞。


なぜか曲中に黄色い人が、すさまじい気迫で

「8号車ーーーーーーーーーー!!!!!!」と繰り返し絶叫するのだけは混乱したが、あとで「8号車」は超特急のファンの呼称だと知った。1〜7号車は各メンバーで、その次に連結した車両はファン。「メンバーとファンが一体となったグループ」というコンセプトが愛しい、と思った。ちなみに9号車はスタッフらしい。世界観がかわいい。

超特急で食ってきたい 食えなくたってやっていたい
まあ ようするに そばにいたい
笑顔をくれる8号車 笑顔にしたらはい勝者
泣きそうだ 走ろうや
きっと 君となら 叶いそうじゃん

めまぐるしい曲調なのに、歌詞のアツさが胸にストンと響いた。ガムシャラで負けず嫌いで、それでもファンへの大いなる愛に溢れた歌に、魂が揺さぶられた。

 

 

正直に言おう。このたった一曲のMVで、私は彼らにドハマリしていた。脳内麻薬がビシャバシャ出て、とにかく気分が高揚していた。ものすごい宝物を見つけ出したみたいな気持ちで、なんだこれ!なんだこれ!と繰り返し声に出したのを昨日のことのように覚えている。
初めて見た曲が「バッタマン」でよかったと、今になって心から思う。超特急には様々な曲調の曲があるが、「バッタマン」は"カッコいい"でも"カワイイ"でもなく、私がそれまで一度も目にしたことのない、極彩色で泥臭くて、それなのに眩しい、本当に稀有な曲だった。


YouTubeというものには恐ろしい機能がある。
「自動再生」
この機能に乗っけられ、私は差し出されるままに永遠に超特急のMVやバラエティを見ていった。MVをデビュー曲から最新曲まで全部フルで無料公開してるのを見た時はジャニーズ育ちのオタクは超特急の運営は正気か?!と本気で思った。しかもさすがにフルでないとはいえ、ライブ映像も軽率にぱんぱかアップしている。

YouTubeにアップされてる中でも特に好きなライブ映像なんですけど、多分この映像は5億回くらい再生した。全員の顔が良すぎて。超特急、今すぐにでもグループ名を「顔面強男(がんめんつよお)」とかに改名しても許される。

いろんな映像を見ながら、見せる表情がくるくると変わる彼らが万華鏡のようで、魅力的で、本当にワクワクした。メンバーがとにかく仲良しなのも愛おしくて愛おしくて、何度も笑って何度も涙がこぼれた。気づけば一睡もしないまま窓の外は明るくなり、夜が明けていた。


超特急に出会った2019年7月12日の深夜を、私は絶対に忘れない。ユーキくんとカイくんに人形とちょびひげという謎世界観コスプレをさせてくれた「次ナルTV-G」のスタッフさん、ありがとう。貴方達の作った癖(へき)大爆発の映像が1人のオタクの人生を変えました。
ユーキくんとカイくん、はちゃめちゃに綺麗な顔でこの世に生を受けてくれてありがとう。初見のジャニオタも衝撃を受けるほど顔が良かったので「俺たちはアホほど顔がいい」と胸を張って生きてください。そしてYouTubeを見ていく中で知ったけれど、メンバー全員信じられないくらい顔がよくてビビったので他のメンバーも各々胸を張ってください。

 


一夜明け、あらゆる映像を鑑賞してギンッギンに血走った目+思いっきり寝不足の頭で私は決意していた。
超特急の現場に行こう。行くったら行こう。
楽曲天才、ダンス天才、顔が天才、メンバー仲良しの4拍子揃ったらもう現場に行かないと気が済まない。生で彼らのパフォーマンスが見たい。彼らのエネルギーを肌で感じたい。
私はもともと現場至上主義のオタクで、去年は就活と卒論に追われていた大学4年生のはずにも関わらず、なぜか年間現場数が50を超えていた。単純計算すると1週間に1回は何かしらのグループのコンサートや舞台、イベントに足を運んでいた計算になる。アホなのかな???


朝日を浴びながら超特急さんのライブ日程を調べると、彼らは全国ホールツアー「EUPHORIA」の真っ最中だった。今は7月13日、オーラスは8月17日。ツアー終了まで約1ヶ月ある。まだ間に合う!!!
そこからの私の動きは早かった。何が何でもライブに行くと決意し、チケツイを探す日々が始まった。「相場理解」の文字が並ぶ検索画面にはやや気が滅入ったが、私はどうしてもきちんと胸を張って「初乗車」したかった。(※あらゆる用語が電車要素になる超特急界隈ではライブに行くことを「乗車」というし、メンバーの欠席は「車両点検」という。世界観がちゃんとしてる界隈、かわいすぎてラブである。)
定価のお譲りツイートをしてる人にはやはりリプが殺到していて、さすがに無理かなぁ…と思いながらも私は自分がつい数週間前に超特急を知ったばかりの身であること、テレビで見た彼らから目が離せず、調べていくうちに夢中になっていたこと、どうしても生で彼らのパフォーマンスを見てみたいことをド正直にDMで送った。
まさかその方も私が次ナルTV出の、KPOPグループだと信じ切ったまま沼にドボンした人間だとは思わなかったと思うが、お譲りします、楽しんできてくださいね、とメッセージを貰えた時は携帯を握りしめたまま電車内で思わず飛び上がった。夢みたいだった。こんなド新規でもいいのか、と何かに許されたような気分だった。


そして話はタイトルに戻る。


気づけば私は佐賀にいた。理由は単純、定価で譲ってもらえたチケットが佐賀公演だったからである。
チケットが手元に手に入った時点で公演2週間前を切っていたが、そこから秒で宿と飛行機の予約は完了していた。ジャニオタ、友人から誘われることも多いため突然の遠征の手配には慣れっこである。1ヶ月前までは超特急のちょの字も知らなかったのに、気づけば九州に飛んで、足を踏み入れたことが一度もない佐賀にいるのには自分でもウケてしまった。運命って面白い。


ハマってから過去のアルバムと円盤は怒涛の大人買いしたので主要なものほぼほぼ揃っていたが、とにかく円盤で見る限り、超特急の現場はファンのコールと振り付けの一体感があまりにすごすぎて、実を言うと佐賀に着いた時の私は気がかりで胃が痛かった。付け焼き刃の予習であのレベルのコールができる気がしない。ろくにペンラも振れない奴が足を踏み入れてしまっていいんだろうか。あやふやなまま現場に入ってしまったら他の8号車さんにペンラでどつき回されるんじゃなかろうか。一人でノコノコ来てしまったことを後悔するくらい、正直この時の私の楽しみと不安の比率は3:7くらいだった。


キリキリと不安に胸を痛めながら、グッズも販売されるので、17時開演とはいえ午前中には会場に向かった。
会場について、思わず目をこすった。
すごかった。色の洪水。原色の暴力。みんな推しの色を身につけないと死ぬ病みたいになっている。
もちろんジャニオタもメンカラを身につける文化はあるが、どちらかというとパステルカラー♡フリル♡メゾンドフルール♡みたいなオタクが多かったので、ここまで全員が色を主張してるのには度肝を抜かれた。でもみんな、「私は〇〇くんが好きです!!!」と全身から愛をほとばしらせているように見えて、私は眩しかった。素敵だと思った。


しかし、一人。孤独にも程がある。別に今までも一人で遠征したことは腐るほどあるし行き先が北海道だろうが福岡だろうが一人で飛行機に乗ってきたわけだが、その時は会場に行けばなかよぴのフォロワーがわんさかいたのであり、こんなマジマジのマジのぼっちは初めてであった。グッズ列も当然ぼっちな訳だが、私にはコール以外にも気がかりな大問題があった。それはファンクラブへの入会である。超特急さんは会場入会特典というものがあったため、私はこの日の佐賀公演でFCに入会する気満々だった。(ちなみにFCの名前は「夢の青春8きっぷ」。どこまでも可愛い。夢かな?)この会場入会には友人紹介特典というものもあり、すでに会員の友人と一緒に窓口に行けば限定のポストカードが貰えるという、オタクの心がワクワク躍る特典も用意されていた。


え、初乗車の記念にめっっっちゃ欲しい。


しかし、繰り返すが私はぼっちなのである。選択肢は一つ、窓口に一緒に行ってもらえませんか、と見知らぬ誰かに声をかけるしかない。紹介者も同じポストカードが貰えるのでwin-winのはず。誰か付き合ってくれないだろうか…と悶々と考えながらグッズ列に並んでたので、私はさぞかし険しい顔をしていただろう。
深呼吸を繰り返し、列で真横に一人で並んでいたお姉さんに意を決して声をかけられたのは並び始めてから1時間以上経った時だった。コミュ障発揮しすぎ。
ずっと悶々としていたのがアホらしくなるくらい、その方は本当に優しい方だった。死ぬほどあっさり快諾してくれて、お一人かと思ってたら後からご友人が合流したのでこれはもうお邪魔しないほうがいいな、と気配を消していた私に2人でめちゃくちゃ話しかけてくれた。「今回入会するってことは初乗車ですか?!」「何がきっかけで好きになったんですか?!」から始まり、その方たちもジャニーズを掛け持ちしていたこともあり異様に話が盛り上がった。すごく嬉しかった。心がほこほこしたまま、窓口で入会特典を受け取った後にお礼を言ってそのまま別れようとした瞬間「一緒にお昼ご飯食べよ〜!」と誘ってもらえた時にはさすがに「えええ?!?いいんですか!?!?!」とクソデカボイスで叫んでしまった。


次ナルで超音波のような高音で喋り続ける人形を演じていた衝撃から抜け出せないまま5号車のユーキくんに惹かれていることを告げると、お二人は違うメンバーのファンだったけれど、「ユーキくんはここがいい!」とたくさん教えてくれた。ユーキくんの写真も、惜しげも無くめちゃくちゃくれた。一人で開演を待つ予定だったのに、ずっと超特急についておしゃべりできた。幸せだった。誰かに布教された訳でもなく、一人で勝手に沼入りした孤独な人間にとって、夢のような時間だった。

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開演30分前、一緒に会場に向かって歩きながら「初乗車の感想が聞きたいから、終わったら待ち合わせよ!」と言われ、集合場所を決めた。もう一人じゃない、という気持ちで会場入りも全然怖くなかった。ペンラもコールも完璧じゃないけれど、まぁどうにかなる、と思えた。買ったグッズを身につけると全身真っ赤になってしまったけど、気恥ずかしさよりも嬉しさが勝った。会場に溢れる原色の洪水の一部になりながら、誰かを好きになるっていいな、と私は改めて思いながら席に着いた。ちなみに二人は「一人だと心細いよね」と席まで送り届けてくれた。優しいとかを通り越して、なんかもう福利厚生がすごすぎる。


驚きはまだ続いた。


「あの、ユーキ推しですか?」

声をかけられて見ると、隣の真っ赤なお姉さんが私にユーキくんのクリアファイルを差し出してくれていた。

「これ、めちゃくちゃ余ってるのでよかったらどうぞ」

 

な、なん、なんなんだこれは。何が起きているんだ。10年以上ジャニオタやってるけど、同担拒否は聞いたことがあってもさすがに同じメンバーが好きな人からグッズをもらった経験はない。こんな優しい世界があるのか?!?


ありがとうございます!!!!!と頭を下げ、ついでに実は今日が初乗車なんです、と告げた。


「えっ!!!初乗車?!」


反対側に座ってたお姉さんも身を乗り出して話しかけてくれた。「すごい!まだまだファンが増えてる!嬉しい!」「超特急を好きになったきっかけは?!」にわかに周囲がにぎやかになった。両側はそれぞれ2人組で参戦していたから、私も含めて5人で開演直前までお喋りした。今思うと、みんなぼっちで初乗車の私を少しでも勇気づけようとしてくれたのかもしれない。こんなにも見知らぬド新規をアットホームに受け入れてくれる世界があるなんて、と私は心底感動していた。たまたま私の両隣は二人ともユーキくんのファンで、「ユーキ推し3連だ!」と喜んでくれた。赤いペンラが並んでいることが、私も無性に嬉しかった。隣のお姉さんは「振り付けが分からなかったらマネして!」と笑ってくれた。初めて出会った人と、こんなにも意気投合ができる。グッズ列で知り合った2人がたまたま死ぬほど優しいのかと思ってたけど違う、8号車さんがみんなあったかいんだ、と目頭が熱くなった。超特急が愛に溢れたグループだから、ファンの皆さんもあったかいのかな。佐賀、本当に来てよかったな。


心がほこほことあったかいまま始まった「EUPHORIA」の佐賀公演を、私は生涯忘れないだろう。


目の前に現れた超特急は、画面越しじゃ比べ物にならないくらいの生命力とまぶしさを放っていた。ホールツアーだったこともあり、距離の近さにも圧倒された。Jr.担向けに解説すると、私が足を運んだ「佐賀市文化会館」はEXシアターと同じくらいのキャパだった。ヤバすぎ。
会場の隅から隅までみんな巻き込んで、誰一人取り残さずに気持ちを掴んで持ち上げてくれる高揚感。「まだまだ上に行くぞ!」「8号車もメンバーの一員だから!みんなで一緒に行こう!」とほとばしる前向きな熱意。現状に満足せず、貪欲に上を目指し続けるグループ特有のきらめきとポジティブなパワーに心臓が震えた。そこには、頂点を目指す者だけが共有できる、ガムシャラな熱狂があった。


イントロが流れ出した瞬間に一糸乱れず振られるペンラは、8号車から彼らに届ける愛の具現化だと思った。美しかった。私はへぼへぼだったけど、それでも隣の2人の見よう見まねで全身を使って愛を伝えるのは楽しくてしょうがなかった。円盤で見て、ずっとやりたくてウズウズしていた「口上」ができたのも嬉しかった。
これは超特急さんが毎度ライブで欠かさずやる自己紹介のことで、必ずファンとのコール&レスポンスを挟む。以下は5号車ユーキさんの口上なのだけれど、みんな個性豊かで天才の所業でしかないので他界隈の人もぜひ「超特急 口上」で調べてみてほしい。


生まれは徳島 阿波の国 「よっ!」
踊りの聖地で誕生しました 「いいぞ!」
側転 バック転 ロンダート 「ぐーるぐるー!」
舞の奥義を習得し5号車ドジっ子名誉に預かる 「よっ!日本一!」
たまにやっちゃう世にも奇妙な過ちも
見方を変えればキュートな愛嬌
今日もみんなWe are〜? 「Happy!」
5号車ドジっ子担当 イメージカラーは赤 
メインダンサーのユーキです! 「ユーキ!」


お人形さんみたいに作り物めいた美麗すぎるお顔なのに数多くのド天然エピソードを生み出してきたドジっ子担当なのが尊いし、それに対して「よっ!日本一!」と声高に叫べる空間も多幸感に溢れすぎていた。赤いペンラを掲げながら、楽しすぎて、ちょっと泣いた。超特急にはうちわ文化はないみたいだったが、これがジャニーズの現場なら、「ユーキくんは徳島県重要文化財」という自作うちわを持ったのに、とそれだけが悔しかった。


序盤は「超えてアバンチュール」や「Summer Love」など多幸感に溢れたアップテンポな曲が続いたが、中盤は「Fashion」など笑顔封印なシックで色気に満ちた曲もあり、レーザー光線を使った演出もあってギャップで息が止まりそうだった。超特急天才だ!と思ったのは、そういったコーナーに入る前にスクリーンに「ペンライトを消してください」という旨の告知が入ること。それまで総立ちで全身を使ってペンラを振り、コールを叫んでいたファンもスッと座り、静かに双眼鏡を構える。盛り上がる曲がある一方で、きちんと双眼鏡鑑賞タイムが用意されている有り難さ!


ユニット曲はメンバー同士で向かい合い、身体を擦り付けあうセクシーな振り付けに会場が絶叫に包まれたり、美声に合わせてコンテンポラリーダンスで全身を使って曲の世界観を演じたり、メンバーのピアノ伴奏に合わせて狂気に満ちた目つきで踊り狂い、最終的には自ら首を掻き切って命を絶つ、という憑依型の壮絶なパフォーマンスをする姿に息を呑んだり、本当に凄まじい世界観だった。コンサート中はユーキ推し3連だったこともあり、「ギャーーーーーーーーー!!!」となる瞬間が一緒だったのも死ぬほど楽しかった。なんども隣で顔を見合わせ「ハ?!今の?!なに?!ヤバくない?!」と目で訴え合った。


MCでユーキさんが「初乗車の人〜〜〜?」と問いかけてくれた時は、私がおずおずと赤ペンラで挙手すると両隣の四人がプロフェッショナルの動きでペンラをぶん回して全力アピールしてくれた。赤が並んでいたからだろうか、あっ!と気づいたユーキさんがこちらを指差して笑ってくれた、あの顔。思わず膝から力が抜け、花がふわりとひらいたような愛らしい笑顔に声も出せずに悶絶していると、みんなよかったねぇ!よかったねぇ!とめちゃくちゃ祝福してくれた。あったかい。あったかすぎる。


初乗車は熱狂のうずに巻き込まれたまま終わり、私は連番状態で一緒に盛り上げてくれた隣のみなさんに心の底からの感謝を込めて何度も何度もお礼を告げ、夢遊病者のように夢みがちな足取りで会場を後にした。

会場の外ではグッズ列で出会った二人が待っていてくれて、私は大興奮のまま「めちゃくちゃ楽しかった…!!!!!」「なんかもう……生きててよかった…!!!!!」とゴミみたいな語彙で感想を興奮気味に伝えた。多分あの時の私は偏差値3くらいだったと思う。それでも二人は嫌な顔一つせず、優しくうなずきながら聞いてくれた。佐賀駅までお二人に見送ってもらったが、駅に向かう途中、連番してくれたユーキ推しさんとそのお友達のカイ推しさんにばったりもう一度会えたのも感動した。

「あのお二人も含めて、周りの人が本当に優しくしてくれて!!!」

「見てたよ!一人で大丈夫かな、って気になってチラチラ様子を見てたけど、初乗車の人〜!の時に周りがみんな一緒になってアピールしてあげてたからちゃんと優しい人に囲まれてるんだなって安心した!」

ライブ中も気にかけてくれてたのか、と私はまた目頭が熱くなった。こんなにも、幸せな気持ちになれるライブがあるんだな。佐賀駅に着き、私は二人の姿が見えなくなるまで何度も何度も手を振った。


次の日には福岡空港から帰る予定だったので佐賀から福岡に向かう特急電車に乗り、車窓から流れていく景色を眺めていたが、一人になったら、なんだか無性に涙が止まらなかった。コンサートタオルで拭いても拭いてもぽろぽろ溢れる涙を、繰り返し拭った。

超特急に、超特急を愛する人たちに、出会えてよかった。

 


………と、ここでブログを終わらせることができればめちゃくちゃ綺麗なのだが、この遠征は残念ながら平穏無事には終わらなかった。

泣き腫らして顔をパンパンにしながらもスッキリと晴れやかな気持ちで福岡に着き、夜ご飯に福岡ラーメンを食べ、予定していたホテルにチェックインし、お風呂に入り、シャワールームから髪を拭きながら出たところで、はたとあることに気づいた。


「………パジャマは?」


その刹那、めちゃくちゃ嫌な予感がした。ちょっと待って、てゆうか私、今更気づいたけどいくらなんでも身軽すぎない?

なんと私は、スーツケースを佐賀駅のロッカーに残してきてしまっていた。

これまで何百回と遠征してきて、スーツケースを丸ごと忘れたのはさすがに初めてである。どんだけ夢見心地だったんだ。初乗車に飲み込まれすぎ。超特急さんすごすぎ。

 

手元にあるのは参戦した時に着た汗と涙が染み込んだべちょべちょの服とペンラとグッズと財布。以上である。

替えのパンツすらなく、私はその夜はすっぽんぽんで寝た。昨日の参戦服をもう一度身につけ、翌朝に私は泣く泣く佐賀へ戻った。佐賀と福岡は往復3時間ほどかかる。さすがに虚無すぎた。マジで帰りの飛行機が遅い便でよかった。


このことをツイッターで報告すると、連番で仲良くなって相互フォローになったカイくん推しのお友達から「わたしのユーキ推し友人は確実にドジっ子多いよ!推しに寄るよ気を付けて😈!まずはツイートに誤字が増えるでしょう(預言)」とのリプライが来た。マジか。私までドジっ子になってしまうのか。ユーキさんのドジはめちゃくちゃ可愛いけど私のドジは可愛くもなんともないのでこの現象には抵抗したい。


最後にバタバタはあったが、往復3時間かけて佐賀駅のロッカーに取り残されていたスーツケースちゃんを回収し、私は東京に戻った。超特急に出会ってから、わずか1ヶ月後の出来事だった。


これが「目の前の電車に飛び乗ったら佐賀まで来ていた話」である。このブログを綴っている9月現在、私はどうなっているかというと10月に名古屋で行われる超特急とメ〜テレコラボのトークイベントのチケを押さえ、なぜか12月から始まるアリーナツアーは全通することになっている。超特急さん、ジャニーズと違ってなぜか一次二次…と何度もチケを申し込む機会が与えられるので繰り返しチャレンジしたら全部当たる。怖い。現場至上主義オタクに合いすぎている。


このブログを書いてる現在も超特急に出会ってからわずか2ヶ月後なので、人間本当に何があるかわからない。一寸先は沼。でも一つだけ言える。超特急を好きになってから、本当に本当に本当に毎日がカラフルで楽しい!!!ド新規にこんなに優しい界隈はなかなかないです、まずは手始めに「超特急」で検索してみませんか。


あなたのご乗車、心よりお待ちしています!

 

八乙女光くんに真っ逆さまに落ちた話

大好きな大好きな八乙女光くん、26歳のお誕生日おめでとうございます!!!

時の流れとは早いもので、「光くんかわいい」「光くんぺろい」「光くんだいすき」とツイートするだけの偏差値3くらいのTwitterアカウントを始めてから11ヶ月が経過しました。貶し愛という概念を母親の子宮に置いてきたような自担溺愛型オタクなので毎日毎日飽きもせずに光くんのことを好き好き言ってるんですが、実は光くんを好きになってから経過した時間は、この11ヶ月よりもさらに短くて。

そういやいつから好きなんだろ?と指折り数えてみると、どうやら私は光くんを好きになってから、たったの!たったの8ヶ月しか経ってないらしいです。……えっ……?!今この文章打ちながら自分でも信じられないけどこんなことってある……?!もう好きって言いすぎて体感的には生まれた時から光くんのことが好きだったんじゃないかな?くらいの勢いだけど、知らないうちに時空の歪みに巻き込まれたとか時をかけるジャニオタになってたとかそういう……?(多分違う)

と言うわけで、光くんを好きになってから初めて迎える記念すべき誕生日、どうして私は「八乙女光」というアイドルに真っ逆さまに落ちたのか振り返ってみることにしました。

 

まず大前提として、そもそも私はゴリッゴリの嵐担であり二宮担です。

2007年にドラマ『山田太郎ものがたり』を見た時に山田太郎くんがうるうるきゅるるんっと捨てられた子犬のような切なげな瞳でヒロインの隆子を見つめて「それ…横綱コロッケだよね?」と囁いた瞬間、小学生だった私は二宮くんに一目惚れ。中高時代は自由な校風の女子校だったこともあり、毎日二宮くんカラーの真っ黄色の服を着て登校し、黄色い鞄を持ち、黄色いシュシュで髪を結び、黄色い水筒で水を飲み、黄色いお弁当箱でご飯を食べた結果、とうとう友人からキチガイエロー」というパンチが強すぎるあだ名で呼ばれる始末。

山田担のお友達がいたのでJUMPの存在はもちろん当時から知ってはいましたが、嵐に夢中すぎて他のグループには清々しいくらい興味がありませんでした。

ところが、そんな私でもさすがにJUMPを無視出来ない大事件が発生します。その情報は忘れもしない、2015年5月9日の朝に飛び込んできました。

「嵐のワクワク学校、今年はHey!Say!JUMPが生徒役」

………え?
えええええええええええええ?!?!?!えええええええええ?!?!?!ちょ、え?は?何してくれてんのジャニーズ事務所?!?!?!

そもそも嵐ファンだけで鬼ヤバ金棒盛りな倍率なのに?その上今年はJUMPファンまで申し込んでくる?!しかも同じ会場に嵐ファン以外にJUMPファンもいるの?!えっ?!嵐が例年通りの絡みを見せたらどうすんの?!JUMPファンの中高生とか絶対ドン引くじゃん?!「なんか30超えたおっさん達がすっげーいちゃついてた…ないわ~…」とか言いそうじゃん?!怖い!!!
てゆーかこれまで「僕達嵐が先生、ファンのみんなが生徒だよ♡」ってコンセプトだったのに今年はJUMPが生徒?じゃあ我々は何?どういうポジション?もしや保護者?双眼鏡片手に授業参観なの?!可愛いねぇ~♡って?うちの息子(※二宮くん)は世界一可愛いねえ~~♡って?!?!

とまあ感情が大荒れな訳です。

それでもどうしても嵐に会いたくて、近所の神社で毎日願掛けしました。万年金欠のくせに、なけなしの貯金を切り崩してせっせせっせと賽銭も投げました。当落の日は緊張で朝から食事も喉を通らなくて、でもお賽銭のご利益があったのか「当選」の文字を見た瞬間は、人目もはばからず膝から崩れ落ちました。あまりに嬉しすぎて。

そしてやってきたワクワク学校当日!もうこの時は2年ぶりに嵐に会えるのがとにかく嬉しくて嬉しくて、正直JUMPのことはどうでもよくなってました。

私「え?JUMP?ああ、なんか大騒ぎした時期もありましたな(笑)いやでもとにかく行けるならもうなんでもオッケーだよ~♡♡♡」

 

~ワクワク学校終了~

 

私「おじゃんぷちゃんめっっっっっっっっっちゃ可愛い。」

もともとは嵐が2011年から毎年続けてきた大切なイベント、後輩がいることで5人の空気感を台無しにしたりはしないだろうか?といった不安が、心のどこかにはあったのです。でも、全然大丈夫だった。JUMPはみんなとっても空気が読めるいい子達でした。先輩の会話に無理やり割って入ることもないからしっかり嵐5人のやりとりが楽しめたし、嵐からいじられた時はちゃんと面白く返そうと努力する一生懸命な姿がなんだか可愛くて。何よりもメンバー同士の何気ない会話が、メンバーへの愛に溢れたツッコミが、本当に感じが良くて仲が良さそうで、空気感があったかいグループだなあ、と見ていて心がほんわかしました。2015年のワクワク学校については、嵐担の間でも評価が分かれるのかもしれません。でも、少なくとも私にとっては最高のイベントだった。それまで嵐以外に見向きもしなかった私が、初めて他のグループを「いいなぁ」と思った瞬間でした。

しかし、このイベントで光くんにまるっと落ちたのかといえばそうではなくて。

私がこの時に衝撃を受けたのは他のメンバーでした。この年の櫻井先生の授業テーマは「新年」で、授業内容は嵐とJUMPが福男選びに挑戦してドームを全力ダッシュするというファンにとって堪らない企画。そしてこの日の公演では二宮くんはゴールに立ち、他のメンバーが走ってくるのを待つというポジションでした。

「よぉ~し!一番福の人は私が抱きしめてやろう♡」

二宮くんが腕を広げて言い放った言葉に一気に盛り上がる会場。ハァ…今日も言葉の一つ一つが茶目っ気に溢れてて二宮くん天才…と617億回目に惚れ直した時に、その声は飛び込んできました。

「だ、抱きつきてぇ~~~!!!にのさんに激しく抱きつきてぇ~~~!!!」

かなり特徴的な声の、しかもなかなかのボリュームのシャウト。ドームが笑いに包まれる中、今のは一体?!と驚く私の耳に、後ろの席に座っていたJUMP担の女子中学生の呆れたような、でもどこか愛に溢れた「伊野尾(笑)」という声が飛び込んできました。

いのお、くん…ほう、この子はいのおくんというのか。…えっ?!てか!顔!可愛くない?!めっっっっっっっっちゃ可愛くない?!?!

それまで一度も聞いたことのなかった名前は、「よく知らないけど何故かめっちゃ二宮くんに抱きつきたがってた可愛い子」として私の脳内にインプットされました。

 そこからはあっという間。

それまで嵐以外は全スルーしていたのに、おじゃんぷが歌番組に出ると聞けば録画をし、虚ろな目で「いのおくんかわいい…」と繰り返しながら狂ったようにリピるようになりました。JUMPing CARというアルバムで「ペットショップラブモーション」という麻薬に出会い、「にゃあ♡僕の方見てよ にゃあ♡気分屋な僕は 甘え上手です にゃあにゃあ♡」と甘ったるいキャラメルボイスで歌う伊野尾くんに脳髄をグズグズに溶かされました。7月からスタートした深夜番組「いただきハイジャンプ」をレギュラー放送の初回から見始め、ただ顔が可愛いだけじゃなくて、常に自然体で肩の力が抜けていて、変にウケを狙いにいってる訳でもないのにぽろっと零す言葉がいつだって最高にユニークな伊野尾慧くんの魅力に打ちのめされました。

うん、これはアレだ。無理だ。腹をくくってこれからは二宮くんと伊野尾くんの掛け持ちとして生きていこう。伊野尾担になれば黄色のもの以外を身に付けることが出来るし。いい加減私だって何か買う時に黄色ばっか選んじゃうの辞めたいし。大学の友達にまで「なんで持ち物黄色ばっかなの?宗教上の理由?」って聞かれたし。

こうして伊野尾担として歩み始めると、毎日が輝いていて、本当に楽しくてしょうがなくて。

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自分の心境の変化を知るためにtwilogで過去のツイートを遡って見たのですが、この頃は、毎日のように上記のようなツイートを繰り返していました。ちなみに、つぶやいている本人は大真面目です。

そして当たり前のように伊野尾くんと光くんが2人でお届けする生放送のラジオ「らじらー!サタデー」を聴き始めました。このラジオの名物コーナーといえば2人が目の前に突然出された物を口説く「今夜、貴方を口説きます」ですが、毎週毎週楽しく聞いてるうちに、私はある揺るぎない事実に気づかざるを得なくなりました。

「いくらなんでも光くん負けすぎじゃない?!?!?!」

そうです。負けすぎなのです。聞いてるリスナーからの生投票で勝敗を決めるコーナーなのに、信じられないくらい光くんが負けるのです。

たとえば9/19のらじらーで口説いた相手は「栗」。

伊野尾くん「君っていつもトゲトゲしくて、触れようとしても触れさせてくれない。でも今日は、いつもの俺とは違う。君の洋服を脱がしていいかな?」

光くん「君は、そのトケドケの中から出てきて、まぶしい太陽を見れる。そう思ったら、もうひとつ殻があるんだね。その殻は誰がむくのかな?俺だよね。俺がむいて、俺が太陽になってやるよ」

なんだかたどたどしい光くん。この日も負けて、「また連敗だよ!」と拗ねる光くんに宮城県いく?」と光くんの地元での口説き対決を提案する伊野尾くん。優しい。しかし、その優しさが辛い。

11/14に口説いたのはハイヒール。この時は口説くのに使わなくてはいけない必須ワードがあって、それは「永遠に」と「天使」の二つでした。

伊野尾くん「どうした?真っ赤になっちゃって…照れてるの?君は本当にキレイで、匂いを嗅ぎたくなるね。天使の残り香がするよ。永遠にキミの匂いを嗅いでいたい」

光くん「やぁ、ハイヒール。すっごい真っ赤だね。ちょっと持ってみてもいいかい?結構ずっしり重めなタイプなんだね。履いてくれるご主人はいなくなったのかあ。俺と一緒にいるかい?まあ俺も履けないけど。見つめることはできるよ、永遠に。毎回、天使のような笑顔をお前に与えるよ」

「靴の匂いを嗅ぎたい」という衝撃の変態発言を織り交ぜつつスラスラ口説く伊野尾くんとは対照的にやっぱりたどたどしい光くん。

そして、この時も当たり前のように負けた上に「どう?変態に負けた気分は」と伊野尾くんから散々煽られる光くん。笑

正直に言いましょう。JUMPが気になりだした当初、私は光くんのことを本当になんとも思ってなかったのです。もし光くんがこの口説きのコーナーで勝ったり負けたりして普通に伊野尾くんといい勝負をしてたら、特に光くんに興味を持つことはないまま、私は今でも伊野尾担だったのかもしれません。でも、あまりにもぶっ続けで負け倒してるのを聞いてるうちに「この人なんでこんなに壊滅的に下手なんだ…こんなに負けて可哀想に…」と思うのと同時に、無機物相手なんだからと割り切ってアイドルとして色々とアウトなド下ネタ発言を繰り返してファンを軒並みキャーキャー言わせる伊野尾くんとは対照的に、直接的な言葉を言うのが恥ずかしくて、いつまでたっても上手く口説けない光くんに対して、いつのまにか「愛おしい」という気持ちが湧いてしまったのです。伊野尾担のはずなのに、負け続けて「なんで俺こんな弱いんだろ…」「どうしたら勝てるのかなぁ」としょんぼりする光くんに、ただのラジオの1コーナーだってことくらい頭では分かってるのに、胸が痛んでしまったのです。どうか光くんに勝ってほしい。勝って喜ぶ光くんの声を聞きたい。ただの判官贔屓と言われたらそれまでなのかもしれませんが、どう考えても伊野尾くんの口説きの方が上手いよなあ~って時でも、いつのまにか私は光くんに投票するようになっていました。

伊野尾担なのに口説きのコーナーでは絶対に光くんに投票する、という訳の分からないスタイルを貫きながら聞き続けるうちに、1週間に1回の、1時間の生放送で、私は色んな光くんを知りました。お便りを読む時の舌足らずな喋り方が本当に可愛いこと、今までどうやって生きてきたの?と思ってしまうレベルで喋る時に噛み倒すこと、言葉のイントネーションがユニークなこと(ex.サ↑プライズ、ツイッ↑ター)、漢字にものすごく弱いこと、お悩み相談のお便りには、自分のことのように真剣に悩んで、あたたかい言葉を返してくれること……そういう光くんの様々な一面を目の当たりにするうちに、胸の奥から一気に愛おしさがぐわあっと湧き上がってきて、ああ、なんてピュアで愛すべき人なんだろう!ってときめきが抑えられなくなってきて。

そんなある日古本屋さんで昔のMyojoを見かけて、それがたまたま光くんの1万字インタビューの号だったんです。お!光くんじゃん!ラッキー!って軽い気持ちで買って帰って、家で読んで、号泣しました。
とにかく、光くんがHey!Say!JUMPというグループを心から愛していることがヒシヒシと伝わってきて。グループをよりよくするために、メンバーを叱れるところが本当にカッコイイなぁ、強い人だなあって。人を叱るのって怒る側にとっても本当にストレスだし、怒られる側からしても「なんであいつにここまで言われなきゃいけないの?」って不満を抱く可能性だってあるし、そこまで歳が変わらないメンバーを怒るのって、やっぱりすごく勇気がいることだと思うんです。その後に読んだ別の雑誌でも伊野尾くんのことを本気で怒った事がある、ってエピソードを話した時に「いのちゃんとはメンバーの中でも一番友達みたいな関係だし、本当はそんなこと言いたくなかったけど、うらまれてもいいやって覚悟で話した」って言ってて。たとえ自分がメンバーから恨まれても、反感を買われてもいいからグループをよりよくしたい、って考える光くんの姿勢を知って、Hey!Say!JUMPというグループを心から愛しているからこそ、メンバーを怒る役を買って出て矢面に立つ男の色気を感じてしまったというか、彼のグループ内の年長者としての責任感だったり、覚悟だったり、そういった内面のかっこよさやプロ意識の高さにしびれて、感動して、光くんのことが大好きだなあって思いました。

そうやって根っこは最高にかっこいい人なのにバラエティではボケまくるし、猫が近づいてきただけで涙目になるし、飛行機も注射も怖いし、ゲテモノは見ただけでえずくし、甘党でおうちで自分でフォンダンショコラ作って食べてるし、部屋ごとに違う香りのアロマ焚いてるし、お風呂でバスソルトを使ってるし、ちゃんとくしゃみが出来ないし、Twitterの画面をスクロールすることをツイッターころころ」って言いだすし、英語が壊滅的に出来ないし("use"という単語をウッセって読んじゃう)、自分の持ってるベースに「○○太郎」しばりで名前をつけて我が子のように溺愛してるし、何もしないお正月のことを「ゴロニャーン正月」って命名するし、薮くんからは「ファッションセンスが壊滅的」って言われちゃうし、八乙女ポイントを量産しまくるし…挙げれば本当にキリがないんですけど、芯のかっこよさを知れば知るほど普段のポンコツなひかにゃんが可愛くて可愛くてしょうがなくて。こりゃ~とんでもない人にハマってしまった~~!って頭を抱えました。

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これがちょうどその頃、伊野尾担なのに光くんに死ぬほどときめいちゃうよ…どうしよう…めっちゃ尻軽じゃん私…と頭を抱えていた頃のツイート。もうこの頃になると、私は自分が伊野尾担なのか、はたまた八乙女担なのか、全くもってわからなくなってきていました。今まで担降りをしたこともなければ担変えをしたこともなかったので、同じグループ内に気になる人が2人いる、などという状況に追い込まれたこともなかったのです。

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念を押すと、ツイートしてる本人は大真面目です。散々悶え苦しみ、「つらい…好きな人が二人いることがこんなにもつらいなんて…」と西野カナも真っ青なレベルの、今思い返すだけで顔に火がつくレベルで小っ恥ずかしいポエミーなツイートを繰り返した結果、私がようやく八乙女担として腹をくくったのは今年の4月8日でした。これが、最初に言った「光くんを好きになって8ヶ月」の理由です。

光くんを好きになってからのたった8ヶ月、その8ヶ月の間にも、色んなことがありました。

キスブサではこの企画のために頑張ってカナヅチを克服し、プールサイドで可愛くバイバイしてから水に飛び込んでネックレスを拾ってマイコの首にかけながら「婚約指輪まで付いてきちゃったね?」と微笑む爆モテイケ散らかした光くんに撃ち抜かれました。

duetの表紙は「ベースといっしょだしカッコよく写りたいと思って、髪も染めたの。」と語る言葉でソロ表紙のためにわざわざ髪を染めた光くんの仕事への熱い想いに胸がいっぱいになり、そしてソロ表紙が嬉しくて、大事で、大切に思ってるのはファンだけじゃなかった、光くんもだったんだ、と涙が溢れました。

いたジャン猫ロケ回では普段の元気いっぱいな様子からはかけ離れた弱々しく憔悴しきった光くんに、可哀想だなあとは思いながらもあまりにも愛おしくてきゅんきゅんニヤニヤしました。

あとはもちろん、忘れちゃいけないのは怒涛の髪色の変化!毎週ヒルナンデスが始まる前には「さぁ~て今週の八乙女光くんは?」とサザエさん気分でツイートし、今週はどんな髪色で現れるんだろう?とワイプを凝視しながらドキドキ待機して。まるで「あなたはどんな髪色がお好き?八乙女光髪色ガチャ☆」を回してるようなドキドキ感は、他のアイドルじゃとても体験できなかったと思います。

そして、決して忘れることが出来ないのはDEAR.宮城公演。地元公演でテンションがあがりまくって方言をぶち込んで幸せそうににこにこする姿にきゅんとして、「みんなを世界一のファンにするからなーー!!!」と絶叫する姿に仮面ペンラを握りしめながら号泣して。総括を任されて喋ってる時、直前まで「世界一幸せなファンに」って言ってたのに、最後の決め台詞を絶叫する時は「幸せ」がスコーンと抜けちゃって「世界一のファン」になっちゃった光くんが好きで好きで、愛おしくてたまらないと思いました。

 

 

八乙女光くん、その明るくて優しくてあたたかな光で、私の世界を照らしてくれてありがとう。生き方、考え方に筋が通ってて、アイドルとしてのプロ意識が高くて、カッコよくて、なのにいつもおちゃめで可愛らしい光くんが好きで、大好きで、愛おしくて、やっと見つけられた宝物みたいに大切な人だなって思ってます。

 光くんにとって、26歳として過ごす1年も幸せいっぱいな笑顔が溢れていますように。

またまた黄色好きに逆戻りした私から、めいっぱいの愛をこめて。

 

 

JUMPに警察モノのドラマをやって欲しいというお話

どうも、まめこです。

皆様、8/10放送のいただきハイジャンプはご覧になったでしょうか?今回は番組恒例の夢の中と信じ込ませて子供の苦手を克服させる「夢中企画」で有岡くんがトマトの妖精になってましたね~~!子供の目線に合わせて明るく優しく元気よく話しかける有岡くんの幼稚園の先生みがすごすぎて、次クールの連続ドラマ『たんぽぽ組の大ちゃん先生!』の予告CMはいつ流れ出すのかと非常にドキドキしました。嘘です。

たんぽぽ組の大ちゃん先生は置いといて、私が今回のいたジャンで特にクゥーッ!堪らんなァ!!とツボど真ん中にズキュン♡ときたのが、トマトの妖精・有岡くんが子供の心を開こうと奮闘してる時に離れた場所からマイクを通して的確に指示を出していたブレーン伊野尾くん、といういのありの関係性!

水曜日の深夜に「伊野尾慧の指示で動く有岡大貴」に興奮しまくった結果、凶悪犯と対峙するために現場に乗り込む特殊部隊(SAT的なイメージ)の有岡くんにインカムをつけて指示を出す非戦闘員で頭脳班の伊野尾慧くん、というオタクの夢と希望しか詰まってないドラマの設定が降ってきたので調子に乗って他のメンバーのキャラクター設定も妄想しました。全てはしがないオタクの妄想の産物なのであしからず!

 

有岡大貴

“正直言うと、自分が怖い。だけど負けたくないんだ”

警視庁特殊部隊に所属。小柄な身体だが瞬発力に長けており、普段は明るく笑顔で、その場にいるだけで笑いが絶えないムードメーカー的存在。しかし悪を憎む気持ちが人一倍強く、仲間を傷つけられると既に動けない状態の犯人に対して無表情で弾丸を何発も撃ち込むなど、非人道的な行為も平気でやってのける冷酷な一面を併せ持つ二重人格者。この状態になった時の戦闘能力は特殊部隊の中でも群を抜いており、かつて上からの命令に従わず犯人を半殺しの目に遭わせた過去を持つため、ストッパーとして伊野尾が専属で付いている。有岡も己の秘められた暴力的な人格に恐怖を感じていたため、我を失いかけた時にその特徴的な声で本来の自分へと引き戻してくれる伊野尾はなくてはならない存在。タッグを組まされた当初はそりが合わず反発しあっていたが、数々の事件を共に乗り越える中で互いの良さを認め合うようになり、自他共に認めるベストパートナーになった。今ではプライベートにしばしば一緒に旅行にいく仲で、休み明けには二人並んで笑顔でおみやげを配る姿が見られる。捜査一課の山田は警察学校の同期で飲み友達。深層心理に秘められたその凶暴性は、幼少期に体験したある事件のトラウマが関係しているとか…

 

伊野尾慧

“ねぇ、俺の声聞こえる?お願い、戻ってきて”

警視庁特殊部隊のブレーン。頭の回転が早く、テロ現場に突入する際の計画の立案や、犯人との交渉を得意とする。有岡に専属で指示を出す役割を担うよう命じられた時は「絶対やだ」「誰かと組むなんてめんどくさい」と散々ごねたが、上からの命令なので仕方なく引き受けた。最初は冷静さを失って暴走する有岡を軽蔑していたが、嫌々ながら行動を共にして数々の事件を乗り越えるうちに、そのひたむきな一生懸命さと己の暴力性を封じ込めようと必死に奮闘する姿に心を打たれ、いつしか本気で有岡をサポートするように。仕事中は「有岡くん」と苗字呼びで指示を出すが、有岡が感情にストッパーをかけられなくなった時はあえて「大ちゃんお願い、戻ってきて」と繰り返しプライベートでの「大ちゃん」呼びをすることでどうにか彼の本来の人格を引き戻している。有岡の秘められた凶暴性が過去の事件に関係していることは薄々気づいているものの、そこまで踏み込んでいいか分からず見て見ぬふりをしている。警察学校の同期は薮と八乙女。普段は有岡にしか指示を出さないが、たまに2人のつけてるインカムの音声を突然ジャックして即興の替え歌を歌うというしょうもないイタズラをしては(主に八乙女に)「真面目にやれ」と怒られている。

 

八乙女光

“なんか最近可愛いって言われるんだけど!お前どうしてくれるんだよ?!”

警視庁特殊部隊の切り込み隊長。その戦闘能力は一目置かれており、特に犯人と接近して戦う肉弾戦を得意とする。薮と並んで隊をまとめるリーダー的ポジションで、プロ意識が非常に高く自分にも他人にも厳しいため、周囲から「鬼の八乙女」と呼ばれることもしばしば。しかし特殊部隊に所属しているものの血を見るのが大の苦手で、うっかり見てしまったらえづきが止まらない。そのため「あれほど戦闘能力が高いのは相手にも自分にも怪我を負わせずに無傷で確保するため厳しい訓練を続けたからでは」というもっぱらの噂。遠距離狙撃を得意とする薮がサポートに回ることが多く、八乙女は薮に全幅の信頼を置いており、ミッションの前には「今日も頼んだぜ、相棒!」と冗談めかして告げる姿がよく見られる。伊野尾とは腐れ縁で、警察学校時代の座学のテストで披露した珍回答や漢字の間違いなどの様々な弱みを握られており、また伊野尾がそれらを面白がって飲み会の度にぺらぺら喋るので頭を抱えている。そのせいか「八乙女先輩はああ見えて結構かわいい」という共通認識が特殊部隊の中に出来上がりつつあり、このままでは隊員達をひっぱっていくだけの威厳が保てなくなるのでは…というのが最近の密かな悩み。しかし周囲からの人望はとても厚いのでその悩みは杞憂であると言える。岡本は直属の部下にあたる。

 

薮宏太

“お前を狙ってるやつは、俺が全部仕留める”

警視庁特殊部隊に所属する凄腕スナイパー。同期の八乙女とは共に隊員をまとめるリーダー的ポジションを担当する。常に笑顔で温和、決して声を荒らげることがないので「鬼の八乙女」とは対照的に「仏の薮」と呼ばれているが、実は怒らせると誰よりも恐ろしいという噂が隊員の間ではまことしやかに流れている。ちなみにこの噂を流したのは他でもない伊野尾。(「やぶぅを怒らせたら地獄が見えるんだからね!」) 遠距離射撃の腕前は他の追随を許さず、狙った物は必ず仕留める。普段のミッションでは凶悪犯と接近して戦う八乙女の補佐に回ることが多く、「遠くからお前を狙ってる奴は俺が全部仕留めるから、お前はただ何も考えずに目の前の奴をぶちのめせばいい」と八乙女に告げ、その言葉を有言実行している。二人が組んだ時の安定感は抜群で、戦う時の鮮やかさ、見てて気持ちいいレベルの阿吽の呼吸は「やぶひか」という呼称で警察内部に熱烈なファンを持つほど。ある事件をきっかけに知念に非常に懐かれており、これには薮自身もまんざらでもなさそうで、休日に頻繁に遊びに行くなど初孫のように可愛がっている。一度気になったことはそのままにはしておけない性格で、隊員である有岡が時々見せる凶暴性の引き金は何かについて興味を持ち、知念と組んで有岡の過去を調べ始める。

 

岡本圭人

“俺…先輩みたいに、もっともっと強くなります。なってみせます。”

警視庁特殊部隊に所属しており、八乙女の直属の部下にあたる。温厚な性格で出来るだけ相手を傷つけたくないと考えているため、たとえ凶悪犯が相手であっても相手に怪我を負わせないことを第一目標にしてミッションに取り組む八乙女を尊敬し、強く憧れている。八乙女からは訓練でかなり手厳しくシゴかれているが、部下の自分にも時間を割いて真剣に向き合ってくれる彼の真摯な姿勢にいたく感動しているため、どんなに厳しい訓練でも決して弱音を吐くことなくどうにか食らいついている。そのため八乙女も、岡本のことは数多くの部下の中でも特に目をかけて可愛がっている。また、イギリスからの帰国子女で英語が堪能であり、現地の社会情勢にも詳しいため、犯人が外国人の場合は伊野尾と共にブレーンとして計画の立案に携わり、インカムを通して指示を出すこともある。過去にある事件でミスを犯し、自分はこの仕事に向いてないのではないかと本気で思いつめたが、岡本の苦悩に気づいた八乙女に呼び出され「お前は、お前が思ってるよりもずっと強いよ」と頭に優しく手をのせて勇気づけられたことで気持ちが救われ、諦めずに続けようと決心した。それ以来よりいっそう八乙女を慕うようになり「俺も先輩みたいに強くなります」と公言するようになった。山田とは休日にカフェ巡りをする仲。

 

山田涼介

“この腐った組織を、俺が根っこから変えてやるよ”

警視庁捜査一課のエリート刑事。腐敗した警察組織の現状に憤りを感じており、とにかく今は上からの命令に従順に従うことで出来るだけ早く出世して警察の上層部まで登りつめ、ゆくゆくは組織を根本から改革してやる、と人知れず熱い野望を燃やしている。有岡とは警察学校の同期。互いに強い正義感をもっていたことで意気投合し、警察学校を卒業する時に「俺は俺の世界で踏ん張るから、お前は現場で戦ってくれ」と有岡に告げ、それに対して有岡も「組織の改革は山田に任せた」と微笑み、互いに別の道を歩み出した。有岡とは今でも親しくしていて、頻繁に飲みに行く仲。そういった飲みの場で有岡を通じて岡本とも親しくなったが、お人好しな岡本はキャリア組の中で戦う山田にとってある意味ストレス発散のサンドバッグ的な扱いをされており、「圭人!カフェ付き合え!」と休日にしょっちゅう呼び出されては一緒にカフェをはしごさせられている。当の岡本は美味しいものがいっぱい食べられるし山ちゃんと喋るの楽しいし別にいいかなあ、と呼び出されることに関してはそこまで気にしていない様子。「糖分切れるとスッゲーイライラする」が口癖で、常にチュッパチャプスを咥えて凄まじい勢いでデスクワークをこなしている。

 

中島裕翔

“ほんとみんな無茶しすぎ!やぶひかも相性最高なのは分かるけど、もっと後先考えて突入してよ!死んじゃったら意味無いんだからね?!”

警視庁科学捜査研究所(科捜研)に所属する研究員。好奇心旺盛な性格で科捜研のラボの中に閉じこもっているのが苦手なため、自分の足であちこちの現場に出向き、常に精力的に動き回っている。そうやって動き回っていた時に特殊部隊の面々と知り合ってからは彼らのアットホームな雰囲気をすっかり気に入ってしまい、当初は何かと理由をつけて訪れていたが、最近では当たり前のような顔で職場にいるため、今では他の隊員からも特殊部隊の一員かとしばしば勘違いされるレベル。八乙女からは「お前、科捜研に居場所ないの?暇なの?」と度々ツッコまれているが、華麗にスルーしている。警察内の熱烈な「やぶひか」ファンの第1人者を自称しており、2人が一緒に現場に出ると聞いただけで目を輝かせて「いーなぁ!見に行きたい!」と騒ぐ。中島が全力で布教を行ったため、今では署内でもジワジワとやぶひかファンが増えてきたが、当の2人はこっ恥ずかしいので本気でやめて欲しいと思っている様子。「白衣姿がかっこいい♡てゆうか顔がかっこいい♡」という理由で伊野尾にすっかり気に入られており、中島が遊びに来るたびに嬉しそうに用意していた紅茶とお茶菓子を出すので、特殊部隊の職場ではしばしばティータイムが開かれる。一見他愛のないものに思えるこのティータイムでのお喋りが事件解決の糸口につながることがよくあり、お茶菓子に吸い寄せられるようにフラフラと山田も頻繁に現れる。

  

髙木雄也

“なんで俺こんなに人妻に好かれるんだろう…”

浮気調査を得意とする私立探偵。その華やかな外見と甘い囁きでどんな女性の心も開かせることが出来る。バーでたまたま隣合った風を装って「ねえ奥さん、なんか物足りないってカオしてる…もしかして浮気とかしてんの?」と色気たっぷりの声で問いかければ百発百中で知りたい情報を引き出すことが出来るが、調査の際に毎度性懲りもなく調査対象をオトしてしまうのはお約束。「もう今の旦那も浮気相手もどうでもいい…!貴方を好きになってしまったの」と毎度人妻からグイグイ迫られてしまうのが切実な悩み。有岡とは大学の先輩後輩の関係で、2浪したため有岡の方が学年では先輩である。そのため、年齢的には逆転しているが互いを「有岡くん」「髙木」と呼び合う少し不思議な関係で、大学時代から妙にウマが合ってよく遊んでいたため、卒業した今でも連絡を取り合っている。有岡を通じて特殊部隊の面々と親しくなり、私立探偵という仕事柄、様々な事件に関する情報が入ってくるため、髙木が気になった情報を彼らに伝え、そこから事件解決に繋がることもある。有岡達との飲み会で居酒屋の紙ナプキンにボールペンで書いた犬の絵が面白すぎると大爆笑され、そのまま伊野尾にのせられて酔っ払いの軽いノリで作ったLINEのデザイナーズスタンプ「ゅぅゃ犬」が一部のコアなファンからじわじわと火が付いて静かなムーブメントになっており、このことは髙木自身が1番困惑している。

 

知念侑李

“僕を誰だと思ってるの?絶対調べあげてみせるよ” 

鑑識係に所属する優秀な捜査員。小さな体でちょこまかと現場の証拠を集める姿を見て「いじらしい」「守りたい」と皆が口を揃えるなど、周囲の寵愛を一身に受けている。生まれ持った愛くるしい顔を最大限に利用して多くの人間の懐にスルリと入り込む天性の愛されキャラで、もはや警視庁ではピーポくんと並ぶマスコット的存在。聞き上手で仲良くなった相手から様々な情報を引き出すことに長けており、警察内のトップシークレットから低俗なゴシップネタまでありとあらゆることに詳しい情報通。それぞれの弱みもがっちりと握っているため、「ねえねえ、あのこと僕がバラしちゃってもいいの?」とニッコリ笑えば大概の人間は思いのままに動かせる。山田曰く「知念だけは絶対敵に回したくないタイプ」。ある事件に巻き込まれた際、現場に突入して助けにきてくれたことから特殊部隊の面々が大好きになり、中でも恐怖のあまり立ち上がることも出来ずに震えていた知念の背中に手を当て、「怖かったな、もう大丈夫だぞ」と微笑んでくれたことをきっかけに薮にすっかり懐いており、年上にも関わらず「宏太」と呼んでいる。薮もそんな知念が可愛くてしょうがない様子で、別れ際もしっかり自宅前まで送るなど、成人男性と思えないレベルで過保護に扱っている。薮からの依頼で持ち前の情報網を用いて、有岡の過去に何があったかを共に調べ始める。

 

あー楽しかった~~~!

前回のはてブに引き続き、盛大に妄想を大爆発させた内容でしたが、いかがだったでしょうか。いたジャンのいのありちゃんがきっかけだったので有岡くん主演の警察モノの設定を考えてみました!一話完結のドラマで特殊部隊の面々と捜査一課の山田くん、科捜研の裕翔りん、鑑識のちねちゃん、探偵の雄也くんが様々な事件を解決しつつ、毎回有岡くんの過去について徐々に解き明かされていくスタイルだったらすごく楽しいなと思います。「真顔で拳銃をぶっぱなす二重人格の有岡くんがみたい」「その有岡くんの人間らしさを引き戻すのは伊野尾くんであってほしい」「タッグを組んで戦う無敵なやぶひかが見たい」「やぶひかに沸く裕翔りんはマスト」「ひかけと要素くれ」「血を見てえづくひかにゃんに悶えたい」「裕翔りんにデレデレな伊野尾さんワッショイ!」「秘密を共有して動くやぶちねちゃんってよくない?」「ありやま同期はアツい」「チュッパチャプス咥える山田様見たい」「べいじゃんコンビの髙木、有岡くん呼び要素は絶対」「LINEのやりとりでゅぅゃ犬スタンプを使うJUMPが見たい」という己の性癖をすべて詰め込んだ結果、こういった仕上がりになりました。

どうか、10周年にHey!Say!JUMP全員出演ドラマor映画があることを祈って!他の方が考えた全員出演ドラマの設定も見てみたいなぁ~~~!!!

 

Hey!Say!JUMP×Perfumeの可能性をしがないオタクが考えてみた

はじめまして!まめこと申します。

前々から文才に溢れるジャニオタの皆様のはてブロを読み散らかしては「クゥーーッ!最高!これだからはてブロはやめらんねぇ!ウへへ!」と目から取り込むタイプの麻薬みたいな楽しみ方をしていたのですが、とうとう溢れるパッションを我慢出来ず、オタクなら誰でも1度は通る道「好きなもの×好きなものを妄想」というベッッタベタなことを思う存分書き綴ってみようと思い立ちました。よかったらお付き合いくださいませ!

 

今回私が考えるのは……ドゥルドゥルドゥルドゥル……ダダン!!!(セルフドラムロール)

Hey! Say! JUMP×Perfumeの楽曲

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Perfumeは比較的カワイイ楽曲のイメージが強いとは思うんですが、重低音をバッキバキに響かせるカッコイイ曲も沢山あるんですよ!そこで今回はHey!Say!JUMPのメンバーそれぞれのイメージに似合う楽曲を独断と偏見でピックアップさせて貰いました。

 

伊野尾慧  「シークレットシークレット」

“本当のキミを知りたいの キラキラで目が眩むけど”

(アルバム「GAME」収録)

 

これは真っ先に思いつきましたね。伊野尾慧くんはシクシク一択!!!

伊野尾慧くんといえばプライベートに何をしてるか想像つかないとメンバーも口を揃える捉えどころのなさだったり、何かコメントを求められてもその場が盛り上がることを重視して本当に自分が考えていることは教えてくれないもどかしさが魅力ですよね~~~~~♡

【参考資料】

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自分で挙げといてアレですがこれはひどい!ジャニーズアイドルとしてのもろもろをかなぐり捨てて笑いに走るこの姿勢!なんかもう他のメンバーが真面目に答えてるのが可哀想に思えてくるレベル!

 そう思って見てみるとシークレットシークレットの歌詞との親和性異常じゃないですか?!

本当のキミを 知りたいの キラキラで目が眩むけど
斜めから恋しながら その秘密を解いて
足りないよ キミを 知りたいの 触れる指先が切れそうだ
最高の甘い笑顔で嘘ついた キミはいつでもシークレット”

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最高の甘い笑顔で嘘をつく秘密主義の伊野尾慧くんの底なしの魅力に溺れつつ、アイドルとしての彼に斜めから恋をしながらその秘密を解く…Soこれこそ!解けない謎から生まれる∞ミステリー!!君へラブミサイルブーン!!

 

知念侑李 「コンピューターシティ」

“ 絶対故障だ  てゆうかありえない
僕が  君の言葉で  悩むはずはない”
(2ndシングル)

 

この曲のざっくりとした世界観は人工知能の男の子が恋愛感情を持ってしまい、その感情に戸惑い、迷い苦しむというもの。

……え、この設定嫌いなオタクいます!?!?私は隙あらば妄想をムンムン膨らませてる自担アンドロイド妄想大好き芸人なんですけれど、これはもう聞いてるだけで妄想がはかどってしょうがない神曲なんですよね。

“完璧な計算で 造られた楽園で
ひとつだけ うそじゃない 愛してる
どうして ねぇコンピューター こんなに 苦しいの
あー どうして おかしいの コンピューターシティ
絶対故障だ てゆうかありえない
が 君の言葉で 悩むはずがない ”

 個人的にアンドロイドなお知念様は事前にプログラミングされたことを応用させて、頼まれてない仕事まで完璧にバリバリこなしちゃうめちゃくちゃ出来る子希望。雇い主に「すごいね!本当に君を購入してよかったよ~!」と褒められて「アリガトウゴザイマス」ってきゅるるん♡キュートスマイルで微笑みながらも、内心は「本当に人間って効率悪いなあ、馬鹿じゃないの」って心底人間を蔑んでいてほしい(性癖)

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そうやって見下していたはずなのに、ある日人間に恋に落ちてしまって苦悩する、美しすぎるアンドロイドのちねちゃん!!

「絶対故障だ、てゆうかありえない、僕が君の言葉で悩むはずがない」と苦しげにひとりごちるお知念様が見たい!ただそれだけ!!!

 

有岡大貴  「Party Maker」
“ 手をかざして 光を感じて
体突くこのスピーカー  頭揺らすこのリズム ”
(アルバム「LEVEL 3」収録)

 

み、見たい~~~!!!赤いヘッドホンつけて「Party Maker」に合わせて頭ガンガン振りながら爆モテ全開で会場をオラオラ煽って盛り上げるDJ DAIKIが見たい~~~~~!!!(大の字)

 「Party Maker」は7分もある長い曲なんですが、その長さを感じさせない超アッパーダンスチューン!ライブでの盛り上がり方が凄まじく、あのエレクトロサウンドに飲み込まれたら現実世界のことは忘れて踊り狂うしかない、ファン人気もかなり高い曲なんです。他の8人がガシガシ踊る中、有岡さんにはぜひDJ DAIKIとしてフロアを揺らして頂きたい!

この曲の魅力は大規模セットでのダンスパフォーマンス。ジャニオタからするとパッと見ジュニアマンションかな?って印象だとは思うんですが、ライティングに切り取られた自担が代わる代わるガシガシ踊るところを見たくないオタクがいますか?!?!

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“ もっと欲しいでしょ みんなで上げて
包みこもうこのステージ
盛り上げて このフロア揺らして
もっと 揺らして もっと”

爆モテ貴公子有岡くんが「もっと欲しいでしょ」って不敵に笑って会場全員まるっと抱いてるのを見て、そっと手を合わせて涙を流したい。Your Party Maker!!!!!

 

山田涼介  「Dream Fighter

“最高を求めて 終わりのない旅をするのは
きっと 僕らが 生きている証拠だから ”

(8thシングル)

 

それぞれに合う曲を考えた時、山田くんはこの曲と「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」でかなり迷いました。だって山田くんはDream Fighterでありパーフェクトスターでもあるから!!!(;;)(;;)(;;)

努力を惜しまず、Hey!Say!JUMPというグループをよりよいものにするために絶対的エースの肩書きの重みをしっかりと受け止めながら高みを目指して走ってきた彼。

彼の語る言葉には力があるな、顔の造形だけじゃなくて考え方、生き方がカッコイイなあ、と感服させられることが多々あります。なぜこの曲なのか、変に言葉をこねくり回すよりは歌詞を貼ったら理解してもらえるはず。

“ねぇ みんなが言う「普通」ってさ なんだかんだで
実際はたぶん 真ん中じゃなく 理想にちかい
だけど 普通じゃ まだもの足りないの
このままでいれたら って思う瞬間まで
遠い 遠い 遥か この先まで
最高を求めて 終わりのない旅をするのは
きっと らが 生きている証拠だから
もしつらいこととかが あったとしてもそれはキミが
きっと ずっと あきらめない強さを持っているから
らも走り続けるんだ YEH!
こぼれ落ちる涙も全部宝物
oh! YEH! 現実に打ちのめされ倒れそうになっても
きっと 前を見て歩くDream Fighter

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 「最高」を求めて終わりのない旅をするJUMPが私達ファンをどこまで連れていってくれるのか、そこからはどんな風景が見えるのか。絶対エースとして山田くんが導いていく彼らの旅をずっとずっと見ていたい!!!

 

中島裕翔 「Spring of Life」

“そう Spring of Life 弾けるような
恋をしようよ Spring up Speed up ”

(15thシングル) 

 

ただいま~~~!どうも、自担アンドロイド妄想大好き芸人で~~~~~す!!!

ついさっきお知念様アンドロイド妄想をしといてまたかよというツッコミが聞こえてきそうですが、だって顔面偏差値異常な美青年グループの顔を思い浮かべながらさ?近未来型テクノポップユニットの曲聞いてたらさ?もうアンドロイドにするしかないじゃん???

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この裕翔りんとかもう人類の叡智を結集して作ったアンドロイドにしか見えないと思うんですけど、どうですか?美しさが作り物めいてるというか、なんかもう人間離れしてません?

「Spring of Life」でなぜここまでアンドロイドを推すのかというと、PVでぱふゅちゃんがアンドロイド設定なんですよね。オタク大勝訴!

最初は無表情でお人形さんみたいなアンドロイドのぱふゅちゃんが、恋を知ってどんどん表情豊かになって、リップを塗ったり、マニキュアをしたりとどんどん人間の女の子みたいになっていくんです。でも最後、壁に繋がった電源コードから解き放たれようと自ら背中のプラグを引き抜いた瞬間、3人は動きを停止し、コンピューターモニターはブラックアウト。恋心を持っても所詮はアンドロイド、電源コードが抜かれるとただのお人形さんに戻ってしまうのです。ああ、切ない!

個人的に裕翔くんの魅力は真顔になった時の圧倒的美しさと、メンバーと一緒にいる時に心の底から楽しそうにはしゃぐ子供みたいな笑顔とのギャップだと思ってるんですけど、もし中島裕翔でこのPVを作ったら、最高の作品が出来上がるんじゃないかな、と。

真顔で冷めた表情の裕翔ロイドが恋を知って、どんどんイキイキして声をあげて顔をくしゃくしゃにして笑うようになって、でも最後には自由になろうと自らプラグを引き抜いてだらりと動かなくなる…

っアーーーーーーーー!だめだPVじゃ満足できない!可及的速やかに映画化しよう!!!

 

薮宏太  「GAME」

“play the GAME please again
play the GAME try the new world
let’s play the game ”

(アルバム「GAME」収録)

 

いたジャンで料理をした時にはまともにピーラーも使えず(逆の向きに持ってナスの表面をスリスリ引っ掻いているだけ)、野菜を洗おうとしたらなぜか床がびったびたになり(ホウレンソウを手にどうしていいかわからずウロウロする薮くんの愛おしさプライスレス)という衝撃の不器用さを発揮して困ったようにふにゃふにゃの笑顔を浮かべるポンコツ薮くんも最高に好きなんですが、私はステージの上の彼が本当に好きなんですよね。華があって、色気があって、恵まれたスタイルを生かして踊る姿を見ていると心底ゾクゾクする。ファンの間で「帝王」の名をほしいままにしているのも納得できすぎるし、薮帝国に暮らす民衆になって汗水垂らして必死に稼いだお金を残らず搾取されて薮様に湯水のように無駄遣いされたいなあ、などとつねづね思ってるんですけども、とりあえず何も言わずにこの画像見てください。

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ッ~~~~~!!!!!(声にならない興奮)

踊って~~~~!!!薮様GAME踊って~~~~!!!笑顔封印で黒い衣装を身にまとってライトセーバーを床に叩きつけて、振り回して、空中を切り裂いて、ガシガシ激しく歌い踊って~~~~~~~!!!

帝王×Perfumeなら何がいいかを真剣に考えた結果、やっぱりレーザービームが満ちた空間でバキバキに重低音を響かせるかっこいい曲がいい!!と思いまして。同じくバキバキにカッコイイ「edge」とも迷ったんですけど、「薮様にライトセーバーを持たせたい」という不純すぎるオタクの願望でGAMEになりました。

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村どころか国1つ焼いてきたレベルの壮絶な色香とオーラを漂わせる薮くんに、ぜひその圧倒的美声で

“ 壊したいの 知ってるの 最後には キミだけ
選んで 判断は 感情の 方向は”

のフレーズも歌って欲しい。

 

髙木雄也   「コミュニケーション」

“ コミュニケーション ぷるぷるつんつん
心をギュっとして Gummi Gummi コミュニケーション
ハート ピュアに弾む”

(15thシングル「Spring of Life」カップリング曲)

 

正直、髙木くんは「ねぇ」と迷いました。髙木くんと海は切っても切り離せない関係だし、「ねぇ」には“ 信号が青に変われば あとはこの先にまってるのは広い海”という歌詞があるのです。

でも!これじゃ髙木くん、いや、ゅぅゃの可愛らしさとピュアさと愛らしさと可愛らしさがそこまで表現出来てない!!!ゅぅゃにはもっときゅるんっきゅるんっで可愛い曲が似合う!!!という独断と偏見、そして熱いパッションを胸にPerfumeの曲を改めて聞きこんでみました。そこで見つけました。コミュニケーション!

 この曲はカップリング曲でありながらCMタイアップになってる曲で、「ぷるぷる」だの「Gummi Gummi」だのサビはかなりピュレグミ要素が強めの曲です。どこかの誰かさん達のカレー曲を彷彿とさせますね!!

サビはピュレピュレグミグミしてるんですけど、個人的に私がこの曲でたまらんなァ!って思う歌詞のフレーズがあるんですよ。どん!

“空から  突然  好きなコが降ってきたりして
受け止め方を  考えて  みたけど  骨折れる”

……なんかもう訳わかんなくないですか?でもすっごく可愛くないですか?

 

個人的にべいじゃんで

髙木「有岡くんさぁ、空から突然好きな子が降ってきたらどうする?」

有岡「えぇ??ちょっと髙木何言ってんの(笑)どうしたの、急に」

髙木「いや、もし好きな子が降ってきたら有岡くんだったらどうするのかな~ってふと思って」

有岡「ラピュタかよ(笑)じゃあそういう髙木はどうなの?」

髙木「受け止め方考えてみたけどさあ、俺普通に骨折れちゃいそう」

有岡「ぶっwww骨www折れるwww」

的なフワッッッフワした会話してても全く違和感ないなぁと思いまして。(妄想2000%)

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あんなに色気のあるえっちな声なのに、あんなにクールそうな見た目なのに、メンバーの誰よりも子供みたいに無邪気で可愛い髙木くんの、ぷるぷるつんつんなピュアに弾むハートをこれからも守り続けたい~~~!!!♡

 

岡本圭人  「MY COLOR」

“ 手のひらが世界中 繋がるウィンドウ
指先でつかむのはどの未来?
空を飛び交う 光になって こんなワクワクも届くのかな ” 

 (アルバム「JPN」収録)

 

「MY COLOR」はスマートフォンについて歌った曲です。自分の手にしているスマホで世界中に繋がれるワクワク感を可愛らしい歌詞で表現しているのですが、これがもう圭人りんにぴったりなんですよ。

そもそも圭人くんは機械に弱いメンバーの山田涼介くんのために彼の家にWi-Fiを設置してあげるという便利屋のようなことをしていたり(実話)、メンバーの山田涼介くんとお互いにGPSを付けて現在地を常にリアルタイムで把握しあっていたり(実話)、飛行機で移動中だったメンバーの山田涼介くんのGPSの現在位置が海の上なのを見て心配になり『山ちゃん、海に沈んでない?』とメールを送ったり(実話)、一連のホンマでっか?!エピソードの衝撃が大きすぎて、私の中では「機械に強くて常に誰かと繋がっていたい現代っ子」的なイメージがどこかにあるんですよね。ちなみに上記のエピソードを見て「…この関係は本当に"メンバー"などという簡単な言葉で片付けてしまっていいのか…?」と苦悩したのは私だけじゃないと信じています。っていうか「沈んでない?」ってメールして、もし「沈んでる」って返ってきちゃったらどうするつもりだったんだろう。可愛い。

そして忘れちゃいけない圭人りんの最大の魅力、飾らない優しさ、ふわふわした愛らしさを合わせて考えた時に、この曲がぴったりだなあ、って思いました!

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“気分はちょっと曇りで いつもより混んだ電車で
夜更かしで眠いけど キミからのメール待つの”

愛のメロディー つめこんだまま
今日も会いに行くよ”

ってところもメンバーからのお誘いメールを待機して、呼ばれたらすぐにどこにでもいくフットワークの軽さが表現できてるんじゃないかなあって思います♡

 

ラストは光くんなんですが、初めに言っておきます。光くんは2曲あります。その理由としては光くんが本当に万華鏡のようにきらきらくるくると様々な一面を見せてくれる人で、「光くん」のカッコイイ要素と、ファンの間ではもはや一般的な名称になりつつある、いわゆる「ひかにゃん」の可愛い要素のそれぞれに合う曲があって、どうしても1つに絞りきれなかったのです。えこひいきとでもなんとでも言ってくれ!!!そうさ私は八乙女担!!!(開き直り)

 

まずは1曲目どーーん!

八乙女光   「エレクトロ・ワールド」

エレクトロワールド 地面が 震えて 砕けた
空の太陽が 落ちる 僕の手にひらりと”

(3rdシングル)

 

この曲は完全に 「かっこいい光くん」という観点で選びました。私はエレクトロ・ワールドという曲そのものが大好きで、JUMPに出会うまでは4年間iPodの再生回数1位を守り続けたレベルなんですけども、疾走感があるカッコいいメロディが本当に中毒性があるんですよね。ここではないどこかの世界の終焉を歌っているちょっぴり不思議で切ない歌詞も最高!

個人的にこの曲の魅力はなんといってもバキバキのエレクトロサウンドと共に奏でられるギターとベースの響きなんですが、「マッジカルバナナ!バナナといったら黄色!黄色といったら光くん♡♡♡光くんといったらベース!ベースといったら光くん♡♡♡」という方程式が完全に成立してしまっているどうしようもないオタクからすると、こうやってベースがカッコいい重低音を響かせる曲を聞いていると、どうしても脳内のちっちゃな八乙女光くんが瞳を伏せて真剣な表情で勝手にベースを弾き始めてしまう訳です。あー!不思議なくらいオタクって生きるの楽しい~~~!

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おまけにこの曲は“ ああ あああ ああ あああ ああ あああ oh yeh エレクトロワールド”という歌詞の“ああ ”に合わせて空中をひたすら繰り返しパンチする振り付けがありまして。光くんにはぜひライブでジークンドー仕込みの空気を切り裂くカッコいい突きで魅せて欲しい!

そしてやっぱり、全日本自担を不憫な目に合わせたい協会に属する者としては、「崩壊する世界でたった1人残された最後の人類」という曲の世界観が美味しすぎる。

“街ゆく猫だって 空を飛んじゃう街で
キミの存在さえ リアリティーがないんだよ”
“見えるものの全てが 触れるものも全てが
リアリティーがないけど はたしかにいるよ ”
“この道を走り 進み 進み 進み 続けた
地図に書いていてあるはずの町が見当たらない
振り返るとそこに見えていた景色が消えた
この世界 が最後で 最後 最後だ ”

この歌詞、結構グッとくるものがありませんか?!八乙女光くんは3年B組金八先生で親からの虐待を受け、薬物に溺れていく孤独な中学生という難しい役を演じきったことでも有名だと思うんですけど、ぜひその演技力で「たった1人の人類」も演じて欲しい。

崩壊する世界を呆然と見つめ、たった1人で膝から崩れ落ち、慟哭する光くん───

いや、もちろんキュートな八重歯を見せて顔をくしゃくしゃにして楽しそうに笑う光くんを見てるのが1番なんですけどね!そろそろシリアスな演技をする姿も見てみたいわけで!歪んだ愛で方でごめんね光くん!関係各位八乙女光くんに演技のお仕事下さい!(どさくさまぎれ)

 

そしていきます、2曲目!

ひかにゃん  「Puppy love」

 “ 一方的な表現の ツンデレーション キミが
好き わかりにくいね puppy love”

(アルバム「GAME」収録)

 

この曲は上記の歌詞からも分かる通りツンデレな男の子を描いた、本当に可愛らしい曲。

光くんはしばしば「ツンデレ」と称されますが、その傾向が特に顕著に表れるのは岡本圭人くんに対してだと私は思っています。Jr.歴が短く、デビュー当時はダンスに苦労した圭人を気にかけて一対一で振り付けを教え、時には厳しく叱ってきた光くんと、そんな光くんを「お兄ちゃんだって思ってる」と実の兄のように慕う圭人、というほんわかした関係がひかけとの魅力ですが、光くんは番組では圭人になかなか容赦ない言葉をぶつける場面が見られます。9歳から14歳までイギリスで過ごしたために漢字が大の苦手な圭人りんが「庭」という漢字を読めず、「漢字が読めないのバレちゃう…」としょんぼりした時も、「ゴリラってバレるよ」「空気もよめない」と続けざまにツッコミを入れたりと、おや?ジャックナイフかな?と勘違いしてしまいそうな鋭さの発言が目立ちます。

 でも、ここで見て欲しいのは2人が雑誌でそれぞれ発した言葉。

圭人「光くんはね、ツンデレ(笑)。仕事とか終わって二人きりになると優しくなる。信じられないくらい、優しい言葉かけてくれたり。」

光「僕、JUMPの中で圭人が一番かわいいんで。何にもできないときからずっと見てきてるんです。反抗するような時期だったときもイラッとはしたけど、なんかいいね、男らしくなったねって思ってたり(笑)。保護者目線でどうしても見ちゃいますよね。」

~~~~~~ッ!!!!(言葉にならない)

何この超王道ド真ん中の典型的ツンデレ!!!!

圭人のことを他のメンバーの誰よりも可愛がっていて、そしてどんな態度を取っても優しい圭人なら笑って許してくれると分かっているからこそ、普段みんなの前ではツンツンした態度を取ってしまう光くん。普段の圭人へのツンツンした態度も、ここまでいくと1周回って逆に素直にすら見えてくる(?)レベルですが、彼のこの可愛い一面を踏まえて、ぜひ「Puppy love」 の歌詞を見ていただきたい!

“どうだっていいみたい感じ
不器用な表情も好きだよ
みんながいる前では いつだってそう
まるで邪魔者みたいに
こんなやつって態度して
見えない角度で手をつないできた”

“ 一方的な表現の ツンデレーション キミ
好き わかりにくいね puppy love”

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とびきりツンデレーションな光くんと、そんなお兄ちゃんのツンツンもまるっと受け止めていつだってニコニコと可愛く微笑んでいる圭人りんに、どうかこれからも幸多からんことを!!!

 

 …とってもとっても長くなってしまいましたが、いかがだったでしょうか。学校の2000字レポートを毎度血の吐くような思いで書いてるくせに、初のはてブロで気づけば9000字以上も書き散らかしていてかなり動揺してますが、少しでもこれを読んでPerfumeの曲に興味を持ったり、楽しんでくれた方がいたら嬉しいです!

@hikanyan14というツイッターアカウントでは日々JUMPへの愛を叫んでるので、そちらでもぜひよろしくお願いします♡

最後まで本当にありがとうございました!!!